散歩の学校 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
散歩の学校 竹蔵が師と仰ぐ勢いの赤瀬川氏ですが、この本は正直言ってちょっと食い足りないというか、インパクトが不足しています。多分理由は毎日新聞の夕刊に連載されていたものの単行本化にあると思われます。一般紙への連載のため、赤瀬川氏独特のアクというか毒というかが本文に少ないので、それをフォローする解説でもあまり毒が吐けなかったのではないかと勝手に想像しています。赤瀬川氏の場合、毒といってもユーモアにつつまれた毒なので、毒だとは気づかないで飲み込んでしまったりするのですが。。。 東京タワーから始まり、アメ横、谷中、吉祥寺。。。両国と九つのエリアが一時間目の授業です。二時間目、三時間目、四時間目と続き、課外授業として大島で本日下校と相成ります。 何で九つのエリア?という答えは、後書きに書いてあるのでそちらでお読み下さい。 近年、「大人の散歩」と称して、いろいろなところに行っていますが、歩くのに一所懸命で、写真を撮ることに余裕を持ててないので、写真撮影やその場所の名所・歴史探訪を目的にした企画も立てていきたいなあと感じました。 起立、赤瀬川先生に礼、着席。 次回は、不良先生として、もっと毒のある講義を期待しています。 竹蔵
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目的もなく当てもなく、ただただ街をぶらつく赤瀬川原平の散歩スタイルには美学がある。 コスパなんていう貧乏くさい言葉が氾濫する、経済至上主義極まるいまの世の中に居心地の悪さを感じるひとには、この本はホッとひと息つけるオアシスのような味わいがあるかもしれない。 本書で紹介されている東...
目的もなく当てもなく、ただただ街をぶらつく赤瀬川原平の散歩スタイルには美学がある。 コスパなんていう貧乏くさい言葉が氾濫する、経済至上主義極まるいまの世の中に居心地の悪さを感じるひとには、この本はホッとひと息つけるオアシスのような味わいがあるかもしれない。 本書で紹介されている東京の各所に、用事ではなく、散歩に行きたくなった。
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