騙されるな!偽装する日本語90 の商品レビュー
オレオレ詐欺・投資詐欺から政治家の答弁・部下の虚偽の報告までペテン師が多用する「偽装フレーズ」をズバリ解読。 (「BOOK」データベースより) 「オトナ語」というか、なんとかあやふやにごまかしてしまえ!という気持ちが見え隠れする言葉を並べた一冊。加えて、カタカナ語の多用や、慣用...
オレオレ詐欺・投資詐欺から政治家の答弁・部下の虚偽の報告までペテン師が多用する「偽装フレーズ」をズバリ解読。 (「BOOK」データベースより) 「オトナ語」というか、なんとかあやふやにごまかしてしまえ!という気持ちが見え隠れする言葉を並べた一冊。加えて、カタカナ語の多用や、慣用句の誤用などにも触れている。目新しいところはないが、一読しておくのもいいかもしれない。 それぞれの言葉に対して、どういう状況で使われるのか、その隠された本音はなにかに触れ、解説を述べたあとに対処法を示している。が、その対処法に著者のセンスが出ているなと思う。センスの合わない方には全く役に立たない対処法。 例えば、「ここは一つ・・・」という言葉。本音は「形式ですが、場持ちのためにお願いします」であるという。忘年会等で「ここは一つ、部長の訓示で中締めを」という風に使用される。あるいは、煩雑な仕事を部下に頼むときに「ここは一つ頼むよ、君のためでもあるから」など。あいまいフレーズの代表選手と著者が位置づけているる言葉。強くない懇願を表し、一回で終わらないのが特徴でもあり、頼まれ癖に苦しむお人好しも多いと解説している。 その対処法であるが、今回限りとは限らないので、「そこは二つ、あっちは三つだけはお断りですよ」と切り返せと・・・。よくわからないセンスだ。このセンスについていける方はいらっしゃるのだろうか。 「フェイス・ツー・フェイスでご説明したい」と迫ってくる人に、「今、あわせる顔がないんですよ、面目ない」と逆襲・・・。うーん。わかるようなわからないような。「とにもかくにも」、私は使いたくない対処法だ。 書いていることはほとんどが他の同類の書籍と同じ。けれど、「とんでもないです」を誤用だと完全否定し、「とんでもございません」を何のフォローもなく肯定していることに不信感を抱いた。 現在は「とんでもございません」という言い方も市民権を得ているかもしれないが、本来は「とんでもないことでございます」が正しいのではないのだろうか? 「とんでもございません」「とんでもありません」を良しとする理由を説明して欲しい。私は「汚い」を「きた・ありません」と言わないのと同じく、「とんでもない」は「とんでも・ない」と分けるべきではなく、「とんでも・ありません」は誤用だと認識している。これは間違いなのだろうか。 巻末の自民党・安倍、福田元首相の辞任会見文の掲載はよかった。著者が添削しているのだが、その添削自体に興味は惹かれず。ただ、改めて会見文をよく読むと、それぞれの個性や本音が見えてきて楽しめた。
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☆今日の一冊 「騙されるな!偽装する日本語90」著者:吉野秀 ブログが御縁で、読ませて頂く機会を得ました。 販売研修のなかで、セールストークのロープレは もちろん、敬語や接客時の言い回しにも十分気を つけるようにしています。 昨今、変わった言葉の使われ方が、一...
☆今日の一冊 「騙されるな!偽装する日本語90」著者:吉野秀 ブログが御縁で、読ませて頂く機会を得ました。 販売研修のなかで、セールストークのロープレは もちろん、敬語や接客時の言い回しにも十分気を つけるようにしています。 昨今、変わった言葉の使われ方が、一般に浸透 してきたりしています。 「なるほどですね」「やっぱし」「すいません」 「とんでもないです」「全然いいです」 などなど、気をつけたいものがたくさんあります。
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