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復讐の戦闘機(下) の商品レビュー

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2023/04/30

本書が上梓された2013年は民主党時代だった尖閣諸島国有化の際も中国の外交団に時の駐中国大使が中国に「国有化を言い出す日本人の国民感情がおかしい」と発言するなど朝鮮半島や中国に土下座外交をしていた時代である。本書は北朝鮮が「アジアの曙」という軍事テロ組織を使って日本の原子力発電所...

本書が上梓された2013年は民主党時代だった尖閣諸島国有化の際も中国の外交団に時の駐中国大使が中国に「国有化を言い出す日本人の国民感情がおかしい」と発言するなど朝鮮半島や中国に土下座外交をしていた時代である。本書は北朝鮮が「アジアの曙」という軍事テロ組織を使って日本の原子力発電所を空爆し、福島のような災害を出来させようと攻撃を仕掛けてくる。日本海上に低空に配置した北朝鮮の大型ヘリコプターから発射される赤外線ホーミングのAA-8ミサイルで小松から駆けつけたF-15が六機落とされる。防衛を司る総体指揮所のレーダー画面には日本海沿の原子力発電所に真っ直ぐ向かうアンノウンの輝点が自衛隊法の抜穴を縫う様に襲いかかる敵に現行法政の厳格な遵守を叫ぶ、監察部長の判断に味方の要撃機を次々と失う。意思を持った集団や国家に攻撃されたら今の法制では防ぎようがないことを夏見氏はデフォルメしながらも世に示した。

Posted byブクログ