かさの女王さま の商品レビュー

シリン・イムブリッジズ【文】,ユテウン【絵】,松井るり子【訳】

2024/04/30

傘を作る村。
傘には花とチョウと葉とツルしか描けない。
売り物だから好きなものは描けない。
でもアイデアでそこから飛び出してみたら素敵な結末が待っていた。

2022/07/08

タイの小さな村で傘に絵を描くヌツトの話。小さな傘に象の絵を描いて、王様に、傘の女王に選ばれる。やわらかな淡い色彩の絵がとても暖かい。

2022/05/23

今年の小学校一年生に読んでやりたい絵本50冊　その5

タイの小さな村の話です。
その村はむらごと傘作りをして暮らしを立てていました。女の人たちは傘に伝統的な花や蝶の絵を描くのです。
ヌットはもちろん、花や蝶も描きました。家業ですから。
でも他の、描きたいものも描きたいと思ったのです。
彼女の描いたゾウの模様の傘を認めてくれたのは、なんと王様でした。
王様は、ヌットをその年の傘の女王に選んでくれたのです。
芸術家には、自分のやりたいことをやりとげる強い意志と情熱が必要です。
でも、目のある評論家やそれを欲しいと思ってくれるお客さんの支えなしに、長いこと続けることはできません。
この絵本は傷一つない良品ですが、いまの日本ではこういう本は売れません。
よく出してくれたと思います。
地味なので子どもたちは自分ではなかなか見つけられませんが、読んでやれば真剣に聴き、深く共感してくれます。

2022/05/27　　更新

2022/01/20

伝統と個性どちらも大事で素敵だと感じました。
タイの山おくで何百年もかさを作り続けている村。そこのかさは、花とチョウで飾られてきたカサ。毎年お正月に村いちばんのカサの選んで行列を作る。
ネッドのあこがれでした。
かさに絵付けをしたいと願っていたネッドが、描いたのは…。おうさまに尋ねられたとき「わたしは、ゾウがすきなのでございます」と答えたネッド。
きいてくれたおうさまも好きな物を答えたネッドも素敵

2021/05/27

小学校で読み聞かせをしたい、と思う本の1つ。伝えたい事が先にある絵本はきらいだけど、読んだ後に自分の中でいろんな想いや考えが湧き上がる絵本が好き。これは、そんな絵本。

2020/04/04

どこだろう、アジアのどことも知れない不思議な町で、かさの絵付けの大会が開かれるお話し。素直にいいお話。出てくる人達がみな善良であったかい。絵もカラフルでシンプルだしわかりやすい。

2018/08/08

とあるタイの小さな村のおはなし。素敵な傘の柄を書くことが女の人たちの仕事であり、楽しみ。毎年、1番素敵な傘を選ぶお祭りが。お祭りで一番になったら、それは 〈かさのじょおうさま〉。いつか かさのじょおうさまになりたい少女。さて、少女は かさのじょおうさまになれるのかな？自由な少女がとてもかわいい。王様も素敵。読み聞かせにもぴったり。

2017/04/19

タイの女性が色とりどりの傘に絵を描いているポストカードを持っていて、綺麗だなと思っていたので、表紙に惹かれて手に取った。素朴な絵が愛らしい。

2016/05/25

タイの山間で家族と一緒に暮らすヌット。家では伝統的な絵柄を傘に描いて生計を立てていました。ヌットはかさに絵付けを許され今年の「かさ女王さま」をめざします。夢はかなうのでしょうか？

2014/02/13

「Ｍちゃんもカサ作りたい！」（Ｍ６）
「これどこの話？インド？え？タイ？タイって雨降るの？」（Ｓ９）

タイの女の子、ヌットのお家では、お父さんが傘の骨を組み、おばあちゃんが紙をすき、おかあさんが絵付けをしています。
そしてヌットの村ではお正月に村一番の傘の絵を描いた「かさの女王」を選んでその人を先頭に傘行列をするんです。

鉛筆の線？に版画で色付け？という不思議で優しい絵。
村の風景や傘の絵柄が微妙に日本に似ているアジアな異国。
でも傘の絵は花と蝶だけって意外だった。なんでゾウはダメなのかな。
タイといえばジム・トンプソン。
ジム・トンプソンといえばゾウ、なんだけどな。