新版 詳説/自社株評価Q&A の商品レビュー

尾崎三郎【監修】,竹内陽一,掛川雅仁【編著】

2012/11/26

本書は著作陣が著名な先生ばかりで、取引相場のない株式の評価の細かいところまで配慮が行き届いた内容のある本です（例：持ち合い株式計算、資本金等がマイナスの場合の類似計算ほか）。実務の場面でも非常に重宝させていただいたものなのですが、初めて手にとってビックリしたのは、付録の「業種目別標本会社名簿」です。これはどういうものかと言うと、国税庁が公表する「類似業種比準価額計算上の業種目及び業種目別株価等」の計算の基になっている上場会社（評基通182）のリストです。情報公開法による行政文書開示請求（請求先　国税庁）で入手したそうです。H19の類似業種で、H21改定後のものには対応していませんが、興味深いです。