巫女の棲む家 の商品レビュー

皆川博子(著者)

2016/07/14

霊媒詐欺を生業にしている男が、純粋に信じる男に取り入る。
その娘も不信、一転、霊媒になる。
そして佝僂ゆえにジェノサイドを夢見る古本屋店員。
この３人の視点から、新興宗教団体の始まりから発展期までを描く。
興味深い題材、魅力的な文体。
ただ、何か足りない……という読後感。理由は不明。