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アメリカ後の世界 の商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

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2016/12/07

アメリカの覇権が終わって、中国、ロシア、インド・・・と、単一の覇権ではなく、アメリカ以外の国々の台頭によって多元的な世界になる、という話。

Posted byブクログ

2017/10/31

製造業などにおける、低コストの中国には優位性がある。だが将来的には、中国はひとりっ子政策で、労働力不足に直面するはずだ。その点、インドの人口ピラミッドは、下部が膨らんでいる。人口統計が示すインドの未来は明るい。 一方、アメリカは過去の経済大国であり、イギリスがたどった贅沢と怠け...

製造業などにおける、低コストの中国には優位性がある。だが将来的には、中国はひとりっ子政策で、労働力不足に直面するはずだ。その点、インドの人口ピラミッドは、下部が膨らんでいる。人口統計が示すインドの未来は明るい。 一方、アメリカは過去の経済大国であり、イギリスがたどった贅沢と怠け心を膨らませ、ハングリー精神を失ったのだろうか・・・アメリカは移民大国なので、新しい労働力は潤沢にある。アメリカの庇護下で成長したドイツ、日本が浮上する目はなく、下落に歯止めはかからない。絶対王者の地位は滑り落ちたが、近々にはアメリカの優位性が覆ることはない。

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2015/03/03

とにかく長い! 冷戦後、ソ連が崩壊しなんだかんだいってアメリカが世界に台頭していたが、21世紀に入り中国、インドの新興国が現れ、今後このような国が増え、世界が相対化していく世界とはどのようになっていくのか書いた本。アメリカ後とはアメリカの一極台頭がそろそろ崩壊かと思われるこれか...

とにかく長い! 冷戦後、ソ連が崩壊しなんだかんだいってアメリカが世界に台頭していたが、21世紀に入り中国、インドの新興国が現れ、今後このような国が増え、世界が相対化していく世界とはどのようになっていくのか書いた本。アメリカ後とはアメリカの一極台頭がそろそろ崩壊かと思われるこれからの世界のこと。 大部分はアメリカ、ヨーロッパ、中国、インドの近現代史をベースに現在のそれぞれの国の成り立ちを解説して最後に今後のアメリカの立ち位置を示してるようなもの。 久しぶりにこんな本読んで頭から湯気がでた。これで会社の役員が残していった本もすべて読み終えた◎

Posted byブクログ

2014/03/02

アメリカ一極支配の時代が終焉をむかえた。アメリカはどうなるのか? こうした問題意識に対して、  ・どのように西洋が台頭したのか?  ・どのようにアメリカが一極支配が確立したのか?  ・中国の世界に対するインパクト(歴史的考察及び現状分析)  ・インドの世界に対するインパクト(歴...

アメリカ一極支配の時代が終焉をむかえた。アメリカはどうなるのか? こうした問題意識に対して、  ・どのように西洋が台頭したのか?  ・どのようにアメリカが一極支配が確立したのか?  ・中国の世界に対するインパクト(歴史的考察及び現状分析)  ・インドの世界に対するインパクト(歴史的考察及び現状分析)  ・アメリカはどのように没落したのか? といった解説とともに、「アメリカ自体がどのようにグローバル化すべきなのか?」といったテーマに取り組んでいる。 世界史を振り返り、世界から見たアメリカの位置づけがどのように変化しているのかを改めて整理することができた。 本書の取り組みは「21世紀初頭、アメリカは世界のグローバル化という歴史的偉業を成し遂げたが、その過程で自国のグローバル化をし忘れた」という一言に集約できる。

Posted byブクログ

2012/03/24

中国の発展は世界史上で最高のサクセスストーリー 中国の最大の問題は政府が腐敗していることではく地方分権が一線を越えて暴走し中央政府が中国全土をまとめる能力を失いつつあること。 中国はでかすぎて兎に角、目だってしまうのだ。 ソフトパワーを利用し始めたのは19世紀のイギリス人。 英...

中国の発展は世界史上で最高のサクセスストーリー 中国の最大の問題は政府が腐敗していることではく地方分権が一線を越えて暴走し中央政府が中国全土をまとめる能力を失いつつあること。 中国はでかすぎて兎に角、目だってしまうのだ。 ソフトパワーを利用し始めたのは19世紀のイギリス人。 英語の普及。文学の普及。 アメリカの軍事力は、アメリカの強さの原因ではなく強さの結果。 経済基盤と技術基盤が強大な軍事力を支えている。 インドと中国は一部を除くと教育は質量ともに悪い。 高等教育こそがアメリカの最優良産業。 第二次大戦後のドイツと日本は特殊だから参考にはならない、 文化はとても重要だが変わってしまうこともある。文化は複雑だ。ある時点ではある文化特性が永久不滅に見えても、政治と経済の分野で転換が起これば、同じ特性が重要性を失い、ほかの特性が台頭してくる。文化論というのは成功期と失敗期の両方を説明できなくてはならない。

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2011/09/04

 08年の本。少し古いが、大英帝国の後の米国支配を経て、ポストアメリカの時代が訪れている。中国やインドなどの「その他の国」が台頭してきているが、いずれかの国が覇権を握るのではなく、相互依存の仕組みの中で綱引きが進んで行くとしている。  米国の立ち位置は難しく、引き続き、経済力、科...

 08年の本。少し古いが、大英帝国の後の米国支配を経て、ポストアメリカの時代が訪れている。中国やインドなどの「その他の国」が台頭してきているが、いずれかの国が覇権を握るのではなく、相互依存の仕組みの中で綱引きが進んで行くとしている。  米国の立ち位置は難しく、引き続き、経済力、科学技術力、教育力などで優位性を保ち得るが、政治力、つまりワシントンDC内の相互対立が問題とする。これなど先般のDC議会の争いをみていると正しい指摘ではないかと思う。  良書であるが、とても読みにくい。

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2011/06/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『気鋭のジャーナリストが国際政治の今後への展望をつづった本。 かなりの教養の持ち主のようで、世界史的な裏付けに基づき大胆な論を展開している。 彼の中心的な主張は、「アメリカ以外のすべての国が台頭する」ことによってアメリカの相対的な地位が低下していくだろうということであり、特に彼の出身国でもあるインドと最大の人口を抱え急成長を続ける中国、それに彼の今の活動拠点でありこの本の、そして国際政治の主役でもあるアメリカに関する記述が大半を占める。 もっとも、日本のゆとり教育についても言及がなされていたり、ジャーナリストらしく世界各地の事情に満遍なく精通しているようでもあった。 また、上にあげた主張自体はそれほど斬新ではないが、個別の記述や政治家やジャーナリスト、学者などの著作や発言からの広範な引用は非常に示唆に富んでいる。 日本語訳もあくまで素人目だが、格調高く読みやすい訳に感じられたので、国際政治に関心がある人はぜひ手にとってみてほしい。 』

Posted byブクログ

2010/01/11

本書のテーマは“アメリカの凋落”ではなく,“アメリカ以外の全ての国の台頭”である. 『第4章 中国は“非対称的な超大国”の道をゆく』 ・結局,中国をユニークな存在にしているのは,世界最大の人口,大国のうちで最速の経済成長,世界最大の製造能力,世界第二位の消費力,世界最大の貯蓄量...

本書のテーマは“アメリカの凋落”ではなく,“アメリカ以外の全ての国の台頭”である. 『第4章 中国は“非対称的な超大国”の道をゆく』 ・結局,中国をユニークな存在にしているのは,世界最大の人口,大国のうちで最速の経済成長,世界最大の製造能力,世界第二位の消費力,世界最大の貯蓄量,世界第二位の軍事支出という組み合わせなのだ. ・政治的,経済的戦略を遂行するにあたって,国民の要求を顧慮しなくてよいという立場上の優位が,北京政府をしばしば後押ししてきた.民主主義の国では,有権者を満足させるために,膨大な資金が短期的な補助金に回される. ・依然として中国政府は,ゆるやかな改革という手法をとったおかげで経済の多くの分野を支配している.今日でも,GDPのおよそ半分を稼ぎ出すのは国有企業だ.また,ほとんどが国有のままである中国の銀行業界は,傾いた企業を支えるため,そして地域と集団と個人に金を流すため,採算を度外視して資金をばら撒いている. ・植民地時代の確執が存在しないこともあり,北京政府とアフリカ諸国の政府は新たな貿易関係を歓迎した.2006年1月,胡錦濤主席は中国アフリカ首脳会議を開催した.この席で中国は,2年間で対アフリカ援助を倍増する,アフリカ向け投資を新興するため50億ドルの基金を創設する,サイケインを放棄する,中国市場の開放を進める,職業訓練を提供する,病院や学校を新設するなどの約束をした.見返りに,天然資源を得た. ・中国は自国製品を売るためにアメリカ市場を必要とし,アメリカは国債を買ってもらうために中国を必要としている. 『第6章 アメリカはこのまま没落するのか』 ・アメリカにとって真の試練は,1900年代のイギリスが直面した試練の対極にある.アメリカの経済と社会は,眼下の競争に対応する能力を備えている.つまり,アメリカにとって真の試練は政治的なものだ.アメリカの挑戦は,国内政策よりも,外交政策の面で試練にさらされるはずだ.みずからの支配下にない世界で,アメリカは繁栄を実現することができるのか. ・アメリカがおこなった意思決定を,残りの国々がありがたく黙って受け入れる,というような上位下達のヒエラルキーはもう成立しない.仲裁者としての役割が重要となるのだ. ・アメリカが“その他の台頭”の中で成功を掴み取るためにすること.人世代前に18歳の無骨な学生が感じたのと同じ魅力と刺激を,これからアメリカの地を踏む若き留学生たちにも提供し続けることなのである.

Posted byブクログ

2009/10/04

著者の立場は、 アメリカは他国の影響力拡大に寛容になり、 世界の仲裁者になるべきだという考え方。

Posted byブクログ