エクステンド の商品レビュー
少しひねりすぎな気はするが、文句なく素晴らしい、面白い作品だった。主人公の京都花街育ちの新人刑事片岡真子と警察庁からわざわざ京都府警にやってきたキャリア上司の高藤警部。この二人の組み合わせが面白い。ひょっとしてシリーズになっているのだろうか? 話しとしては、やはりそうだろうな?と...
少しひねりすぎな気はするが、文句なく素晴らしい、面白い作品だった。主人公の京都花街育ちの新人刑事片岡真子と警察庁からわざわざ京都府警にやってきたキャリア上司の高藤警部。この二人の組み合わせが面白い。ひょっとしてシリーズになっているのだろうか? 話しとしては、やはりそうだろうな?と言う形で進み、最後のドンデン返し、と更なる落し所も、ほぼ予想通り。でも面白かった。
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ソフトミステリーという感じ。 1人の女性の死体が発見されたところから話は広がり、行方不明になった別の女性の話に発展していく。 男性社会の中での女性刑事の奮闘ぶりが、もっとリアルに書かれていてもいい気がした。 うまくまとまって終わったけど、もうちょっとミステリー性が欲しかった。
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老舗呉服屋の邸宅で、女性の首吊り死体が発見される。 調べていくうちに15年前の事件も浮上し、京女新人刑事が奔走する。 複雑に絡み合ったミステリーにしたかったんだろうが、そこにばかり力を注いで、一人一人が浅く感じられる。 特に主人公があまりに感情的だし、後半の謎解きも少々ご都合主...
老舗呉服屋の邸宅で、女性の首吊り死体が発見される。 調べていくうちに15年前の事件も浮上し、京女新人刑事が奔走する。 複雑に絡み合ったミステリーにしたかったんだろうが、そこにばかり力を注いで、一人一人が浅く感じられる。 特に主人公があまりに感情的だし、後半の謎解きも少々ご都合主義な感じ。 【図書館・初読・5/11読了】
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京都の金持ちの別邸で見知らぬ女が首を吊っているという。 京都府警五条署の刑事で京女の片岡真子とキャリアの高藤が 調べるが,どうも腑に落ちない。 登場人物も設定としてはじゅうぶん個性的だと思うが, どういうわけかあまり魅力を感じない。なぜだろう。
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刑事が容疑者を取調べで揺さぶり、証拠を見つけ出そうとしていく。最後の最後までどうなるか分からない、緊張の途切れない物語。
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元老舗呉服屋の別宅で発見された首吊り死体。 家主で六代目の向井雅也は無関係を主張するが、被害者との繋がりが浮上すると次第に供述を変え始める。果たして謎だらけの遺体が訴える真実とは? 花街育ちの新人刑事・片岡真子が挑む「最後の二日間」。 乱歩賞受賞作『東京ダモイ』以来の鏑木蓮さん...
元老舗呉服屋の別宅で発見された首吊り死体。 家主で六代目の向井雅也は無関係を主張するが、被害者との繋がりが浮上すると次第に供述を変え始める。果たして謎だらけの遺体が訴える真実とは? 花街育ちの新人刑事・片岡真子が挑む「最後の二日間」。 乱歩賞受賞作『東京ダモイ』以来の鏑木蓮さんです。 『東京ダモイ』より数段軽く読みやすくなっていました。 首吊り死体は自殺なのか、他殺なのか? 向井はこの遺体の死に関係あるのか、ないのか? 捜査の過程で浮上する15年前の失踪事件に向井は関与しているのか、いないのか? その失踪事件を告発した人物は信じてよいのか? 時効を前に緊迫した心理戦が展開され、ドキドキさせられました。 読みやすかったのですが、上司のキャリアの高藤の設定がブレていたのがちょっと気になりました。 真子も「お嬢」とかよばれて、なんというかいかにも2時間ドラマでありそうな。 坂本のお仁王様・乙女に憧れて刑事になったという真子と龍馬好きな高藤。 それで性格を説明できそうですが、高藤は難くて冷たいのか、人情味があるのかいまいち?結局いい人で終わってしまったような。 でもあの被疑者との攻防はとてもよかったです。 ラストの真子の糾弾も。そしてエクステンドというタイトルにも納得。 面白かったです。
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これは面白かった! 「エクステンド」というタイトルにそんな意味まで含まれていたとは思いもよりませんでした。途中の展開もかなりスリリングで面白かったのだけれど、ラストのあれは衝撃的でした。 あの人のやったことって、たしかに許せることではないと思います。だけどそれだけの切実な思いも感...
これは面白かった! 「エクステンド」というタイトルにそんな意味まで含まれていたとは思いもよりませんでした。途中の展開もかなりスリリングで面白かったのだけれど、ラストのあれは衝撃的でした。 あの人のやったことって、たしかに許せることではないと思います。だけどそれだけの切実な思いも感じられて、つらい気持ちになりました。そりゃあ警察だって、失踪人をいちいち捜索なんて出来ないのかもしれないけれど。そうやって犯罪が埋もれていってしまうというのは、なんとかできないものなのでしょうかねえ……。
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なかなか凝った仕掛けのミステリ。「東京ダモイ」以降、確実に成長しているように思います(ちょっとえらそう?)。ただ、あの状況で果たして逮捕状の請求が受理されるのか、そこだけに疑問が残りました。
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「エクステンド」 この作品では「命を延ばす」と言う意味で、自殺願望のある人を助けるボランティア団体の名称として出てくる。 19歳の少女の自殺とも他殺とも取れる遺体が、ある大邸宅で発見される。 その少女は、自殺だったのか?他殺だったのか? なぜ、関係のない大邸宅で見つかったのか? ...
「エクステンド」 この作品では「命を延ばす」と言う意味で、自殺願望のある人を助けるボランティア団体の名称として出てくる。 19歳の少女の自殺とも他殺とも取れる遺体が、ある大邸宅で発見される。 その少女は、自殺だったのか?他殺だったのか? なぜ、関係のない大邸宅で見つかったのか? その捜査の過程が前半は丁寧に描かれる。 被害者の少女に感情移入しながら、捜査を担当するのは京都弁の女刑事。 これがまた新鮮。 後半は、あっという間に視点が13年前の失踪事件に変わる。 命の大切さを背景に捉えながら、丁寧に物語が進んでいく・・・ 前作「屈折光」を読んだ時も丁寧な作品を書く作家だと思ったけど、これからの作品も楽しみ。
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