東京10:45 COMPLETE BOOK の商品レビュー
実際のフリーペーパーを、よく札幌市内で手に入れていた。 友人のショップにあったので、手に取ったのがきっかけ。 バック・トゥ・ザ・フューチャーとグーニーズが好きな奴らの冊子。 ホビー感とストリート感が、丁度いい感じのテイスト。 だが好きになったきっかけは、それだけじゃあない。 剣山...
実際のフリーペーパーを、よく札幌市内で手に入れていた。 友人のショップにあったので、手に取ったのがきっかけ。 バック・トゥ・ザ・フューチャーとグーニーズが好きな奴らの冊子。 ホビー感とストリート感が、丁度いい感じのテイスト。 だが好きになったきっかけは、それだけじゃあない。 剣山に失われたアークを探しに行ったり、与那国島沖に海底神殿を探索に行くという無茶な行動力が気に入ったのだ。 いわゆる『ムー』的な内容が、本気過ぎて共感が持てる。 アーク特集号の表紙に、本家ムーでもコラージュなどを手がける久保田晃司さんを起用するといった入れ込みようは、ふざけては出来ない。 他にも、銚子沖に沈没船「美加保丸」を引き上げる企画だとか荒唐無稽すら飛び越えて、いつも本気。 ほかには、インディーズ系フリーペーパーでしか味わえない企画も収録。 10代の頃の切ない気持ちに返ったり、不法侵入すれすれな遊びなど。 Tシャツ類のアパレルブランドとしての浮き沈みの振り返りなんかは、成功と失敗と挫折と再起を賭けての継続が一度に読めて興味深い。 当のフリーペーパーに広告を出していた友人が、クリエイターとしての俺を『東京10:45』に紹介すると言ってくれたこともある。 この本を読むと、このノリに俺も乗っかれたのかなぁという思い気持ちはある。 だが俺は俺の選んだ道を進んだので、後悔とか羨望とかはない。 Tシャツは、別のデザイナーリスペクトだったし。 知識も知恵もない奴らが集まって、退屈でくだらない日常をブッ壊そうと行動する様は、君の心も動かさずにはいないだろう。
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