なぜダライ・ラマは重要なのか の商品レビュー
映画「ガイヤシンフォニー」や、その他の映像で見るかぎりでしかないけれど、ダライ・ラマ師のあの朗らかで暖かい雰囲気はなんと魅力的なのだろうと思っていた。 昨年の中国のチベット鎮圧のニュースには驚いたし、今もってラサでは3人に1人が私服諜報員であり、電話は全て盗聴されているそうだ...
映画「ガイヤシンフォニー」や、その他の映像で見るかぎりでしかないけれど、ダライ・ラマ師のあの朗らかで暖かい雰囲気はなんと魅力的なのだろうと思っていた。 昨年の中国のチベット鎮圧のニュースには驚いたし、今もってラサでは3人に1人が私服諜報員であり、電話は全て盗聴されているそうだ。(ダライ・ラマの日本事務所HPに漢人(中国人)の投書が掲載されていた) 中国首脳部は中国が国際社会で威信を失墜し「チベット」ということばが連日世界中のメディアで繰り返し言及されているにも関わらず、この暴挙を続けている。 この本の著者は、長年ダライ・ラマ14世と関係を持ってきた宗教学者だ。3月の抗議活動への中国の暴挙に対し、ダライ・ラマがなぜ重要なのか・・ということの必要性から急遽筆を取ったもの。 チベット亡命政府はチベットの完全独立を求めているわけではない。外交と国防は中国政府に委ね、それ以外の、宗教、文化、経済面におけるチベット人の「高度な自治」を求めているのだ。 争いは双方ともに有効な作ではない、慈悲の心で対話を通じて理解しあおうというダライ・ラマ。注目しよう。
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