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バブルの物語 の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2021/05/02

訳者の言う面白さに共感できるかは読者との相性だろうか。ユーフォリアによる投機の過熱と、その終焉の歴史をいくつかの事例で描く。ユーフォリアを陶酔的熱病と訳しているが、これは正にその通りなのだろう。古くは、オランダで球根を巡り高騰した取引価格の例を挙げる。最近では、マスクの買い占めだ...

訳者の言う面白さに共感できるかは読者との相性だろうか。ユーフォリアによる投機の過熱と、その終焉の歴史をいくつかの事例で描く。ユーフォリアを陶酔的熱病と訳しているが、これは正にその通りなのだろう。古くは、オランダで球根を巡り高騰した取引価格の例を挙げる。最近では、マスクの買い占めだろうか。買いたいものが買えず、希少性が上がり、それが実力以上に演出された時、この演出が、まるで映画に吸い込まれるかのようにユーフォリアを生むのだろう。演出は期待を生み、期待は過熱し、しかし実力を知り、落胆する。

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2019/11/13

熱狂的な投機ブームとその後起こるバブル崩壊の歴史・共通点・原因をまとめた古典的名著。初版が出たのは日本のバブル崩壊前ですが、バブル崩壊を予見しているのです。将来を見通すために過去の教訓から学ぶことが大事なのです。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie...

熱狂的な投機ブームとその後起こるバブル崩壊の歴史・共通点・原因をまとめた古典的名著。初版が出たのは日本のバブル崩壊前ですが、バブル崩壊を予見しているのです。将来を見通すために過去の教訓から学ぶことが大事なのです。 続きはこちら↓ https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2019/11/blog-post_13.html Amazon↓ https://amzn.to/2qd47Qv

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2014/11/02

歴史上起きたバブルについて解説してくれている本。分かりやすかった。これからもバブルが訪れては崩壊するのだなーと思った。

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2014/09/10

金融の歴史、特にバブルについて書かれている本を探しているなかで購入しました。この手の本の中ではとてもコンパクトに収まっており、バブルの発生する際の特徴、バブル崩壊前後の経緯が概観できる良書です。「歴史の教訓を知らない人は、過去の歴史を繰り返すように運命づけられている。」この言葉が...

金融の歴史、特にバブルについて書かれている本を探しているなかで購入しました。この手の本の中ではとてもコンパクトに収まっており、バブルの発生する際の特徴、バブル崩壊前後の経緯が概観できる良書です。「歴史の教訓を知らない人は、過去の歴史を繰り返すように運命づけられている。」この言葉が、そっくり金融業界にあてはまっています(だからこそ、バブルと崩壊を何度も繰り返している)。個人的には星6つでもいいと思います。投資に興味ある人は絶対に読んでおくべき書だと強く感じました。

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2018/03/04

バブルは忘れた頃にまたやってくる。 ガルブレイスは経済に関する内容の本を大量に書いて、ベストセラーも多かった。 20世紀に最も多く読まれたエコノミスト。 また、ルーズベルト、トルーマン、ケネディ、ジョンソンの各政権に仕えた実務家でもあった。 しかし、今となってはもう、誰もガルブ...

バブルは忘れた頃にまたやってくる。 ガルブレイスは経済に関する内容の本を大量に書いて、ベストセラーも多かった。 20世紀に最も多く読まれたエコノミスト。 また、ルーズベルト、トルーマン、ケネディ、ジョンソンの各政権に仕えた実務家でもあった。 しかし、今となってはもう、誰もガルブレイスのことなんか話題にしない。 流行のエコノミストって、こんなふうに忘れ去られるものなの? 今、いろんな新聞や雑誌にコラムを書きまくってるクルーグマンも、いつかはこうなるのだろうか? そもそも正統的なエコノミストたちは、ガルブレイスのことをエコノミストと思っていたのか? 彼は経済学の数学的なモデリングを避け、誰にでも分かる、やさしい政治経済学や文明論を広く大衆に伝えた。その多くは実証的な研究に基づいていない。 だからといって、やたらと数学的なモデリングを駆使して、実証的な研究を行っているエコノミストが予測を外しまくってるのを見ると、そういう連中が信用できるとも限らないけど。 ガルブレイスは「世界最大のエコノミスト」だった。 身長が2メートル以上あった。 オレは一度、ニューヨークからボストンに向かう小さな飛行機に乗ったら、前からフランケンシュタインみたいな、やたらとデカい男性が、めちゃめちゃバカデカいスーツケースを持って乗ってきたんだけど、その人が、なんとガルブレイスだった。 マジで。 驚いたよ。ふつーに、1人で飛行機に乗ってきたから。 それも、バスみたいにちっちゃな飛行機なんだよ。余計にデカく見えた。 ほんと、アレは、デカかった。

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2013/01/04

私が読んだのは旧版でしたね。オランダのチューリップ投機の話が印象的でしたが、随分と変わってるのかな。

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2012/12/05

オランダのチューリップ騰貴に始まる、歴史上のバブルを振り返り、その共通性と相違点を描き出す。 キーワードは「てこ(レバレッジ)」 世間が期待する価値の平均が「価格」なのだ。そのとき世間が信じる金額が価値であり価格である。だから経済学者も肯定するし、中央銀行もオペである程度市場...

オランダのチューリップ騰貴に始まる、歴史上のバブルを振り返り、その共通性と相違点を描き出す。 キーワードは「てこ(レバレッジ)」 世間が期待する価値の平均が「価格」なのだ。そのとき世間が信じる金額が価値であり価格である。だから経済学者も肯定するし、中央銀行もオペである程度市場の期待に応えなければならない。価格の決まり方自体が「あぶく」なのだ。

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2012/10/17

訳が下手で分かりづらい部分も多かったが、原文の内容がそこまで複雑でなかったため、内容は簡単に理解できた。 要するにバブルとは人々の無能と傲慢と強欲が引き起こすものであり、それは時代や場所を選ばず必ず同型の失敗が見られるという話。 これも社会保障論の課題なので、レポート書くよ〜

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2011/07/01

80 陶酔的熱病は繰り返し起こる現象であり、それにとりつかれた個人、企業、経済界全体を危険にさらすものだ。のみならず、予防の働きをする規制は明らかな形では全く存在しないのであって、個人的、公的な警戒心を強く持つこと以外に予防策はあり得ないのである。 あらゆる人は、最も幸福なとき...

80 陶酔的熱病は繰り返し起こる現象であり、それにとりつかれた個人、企業、経済界全体を危険にさらすものだ。のみならず、予防の働きをする規制は明らかな形では全く存在しないのであって、個人的、公的な警戒心を強く持つこと以外に予防策はあり得ないのである。 あらゆる人は、最も幸福なときに最も騙されやすいものだ。 最低の良識を持ち続ける上で何よりも大切な自己反省ということを怠りがちになる。 「私は物体の運動を測定することはできるが、人間の愚行を測定することはできない」ニュートン 金融史において確実に繰り返し見られるところの金融上の記憶の病理的な弱さ。 唯一の矯正策は高度の懐疑主義である。

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2010/10/31

これまでに何度も起きてきたバブルの発生とその崩壊までを詳細に追う。「自信過剰」「過剰レバレッジ」「新奇さ」など、様々なバブルにはそれに共通する点があり、今になって思えばサブプライムバブルにもばっちり当てはまる。前回のバブル崩壊の痛手が人々の記憶から消え去り、再びバブルが起こるまで...

これまでに何度も起きてきたバブルの発生とその崩壊までを詳細に追う。「自信過剰」「過剰レバレッジ」「新奇さ」など、様々なバブルにはそれに共通する点があり、今になって思えばサブプライムバブルにもばっちり当てはまる。前回のバブル崩壊の痛手が人々の記憶から消え去り、再びバブルが起こるまでには通常20年が必要とのことなので2030年位に再び読み返せるようにしたい。

Posted byブクログ