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死者の短剣 惑わし の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2018/11/13

ビジョルドらしい物語でした。 といっても、SF作品はまだ未読なのですけれど。 とにかくダグが格好いいわー。 ここまで魅力的に中年男のヒーローを書けるのはほんとすごい。 スパークことフォーンが惚れるのも納得だし、だからこそストーリィ展開の厚みが全然違ってきてる。 家族のシーンも見...

ビジョルドらしい物語でした。 といっても、SF作品はまだ未読なのですけれど。 とにかくダグが格好いいわー。 ここまで魅力的に中年男のヒーローを書けるのはほんとすごい。 スパークことフォーンが惚れるのも納得だし、だからこそストーリィ展開の厚みが全然違ってきてる。 家族のシーンも見事です。 葛藤だとか、溶け込んでいくさまとかが、とても丁寧に書かれていくのです。 どのシーンを取っても、無駄なシーンが無いなーと思います。 そしてなんと言っても、骨太でガッチリとしたファンタジィの世界観。 これは五神教シリーズでもスピリットリングでも共通ですね。 隙のない、綿密な構成が素晴らしいです。読者をぜんぜん飽きさせない。 派手な魔法なんかは出てこないけれど、要所要所に出て来る言葉や場面なんかが完璧にファンタジィしてるのです。 だから、次は何が起こるんだろ?というワクワクがずっと継続していきます。 大人なファンタジィと大人なラヴロマンスとの完全な融合、って感じですね。 次作が楽しみです。

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2012/06/23

元々は4部作であり、本作は1作目となります。 今作はプロローグ的というか、悪鬼との戦いや地の民とのやりとりなど、それなりに見せ場はありますが、伏線を張って終わった感があります。 悪鬼の存在理由、「基礎」と呼ばれる湖の民の特殊な能力、ダグの不思議な力など、多くの謎が残されます。 ま...

元々は4部作であり、本作は1作目となります。 今作はプロローグ的というか、悪鬼との戦いや地の民とのやりとりなど、それなりに見せ場はありますが、伏線を張って終わった感があります。 悪鬼の存在理由、「基礎」と呼ばれる湖の民の特殊な能力、ダグの不思議な力など、多くの謎が残されます。 また、悪鬼との戦い、と言いましたが、悪鬼狩と言ったほうが正確かもしれません。死者の短剣が刺さると滅びてしまうので、戦いの場面はけっこうあっけないです。・・・ 続きはブログ"White Spell book list"で。 http://wsbooklist.blog.fc2.com/blog-entry-2.html

Posted byブクログ

2012/03/12

再読。 あー、なんでこのシリーズは苦手なんだろう。フォーンの兄たち、サニーなどの地の民に苛つきつつ、ちらちらと見栄隠れする湖の民の傲慢さに腹立つかんじ。 初読の時はそれでも先が気になるのでぐんぐん読んだけど、二回めは辛かった。

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2019/01/21

友人が面白いよ、と薦めれくれた作家さんなので図書館で借りて読んでみました。ファンタジーかと思ったらロマンス小説だったよ、と読み終わって思いました。正直、短剣の事がわかるぐらいまで話が進むかと思った… 話の本筋になかなか入っていかないですね。主人公二人の背景や文化が丁寧に書かれて...

友人が面白いよ、と薦めれくれた作家さんなので図書館で借りて読んでみました。ファンタジーかと思ったらロマンス小説だったよ、と読み終わって思いました。正直、短剣の事がわかるぐらいまで話が進むかと思った… 話の本筋になかなか入っていかないですね。主人公二人の背景や文化が丁寧に書かれているのは良いのですがストーリー展開としては少しじれます。で、何してたんだっけ?この人たち…と思うときもしばしあったり。後、難しいでしょうが訳語がちょっとわかりづらいなあと思いました。基礎とか原文ではどうなってるんだろう?ちょっとその辺り原書を読んでみたいな、と思いました。 なんかそのうち次世代主役とかが出てきそうなシリーズですね。まあ短剣の中身が気になるので次も読んでみようと思います。

Posted byブクログ

2013/03/08

[図書館] 読了:2011/11/23 辞書の訳語そのまんま?と疑いたくなる訳で読みづらかったし、イマイチ入り込めなかった。 p.60 「元はなんだったのか知らないが出来たての木炭」 煎餅布団とかも出て来るし…ここはドコですか? もっとテンポよく訳せなかったのかなぁ。 ...

[図書館] 読了:2011/11/23 辞書の訳語そのまんま?と疑いたくなる訳で読みづらかったし、イマイチ入り込めなかった。 p.60 「元はなんだったのか知らないが出来たての木炭」 煎餅布団とかも出て来るし…ここはドコですか? もっとテンポよく訳せなかったのかなぁ。 フォーンが実家に戻ってからが長ったらしくて飛ばし読みしていた。 しかもこの巻ではそれ以上進まないし…つまらん。

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2013/07/11

ビジョルドのファンタジー4部作の1作目。 わけあって家出をして、大きな町へと向かう街道を一人歩くヒロイン。 フォーンは地の民の娘で、自称20歳(本当は18)だが、小柄でほとんど子供に見える。 ところが、人間を食らう悪鬼が近辺におり、大きく育ちかけているために非常に危険な事態にな...

ビジョルドのファンタジー4部作の1作目。 わけあって家出をして、大きな町へと向かう街道を一人歩くヒロイン。 フォーンは地の民の娘で、自称20歳(本当は18)だが、小柄でほとんど子供に見える。 ところが、人間を食らう悪鬼が近辺におり、大きく育ちかけているために非常に危険な事態になっていた。 警邏隊は悪鬼を探して乗り込んできていたが、警邏隊員のダグは悪鬼の手下に少女が拉致されるのを目撃、単身で追うことに。 湖の民は長身で長命、ある感応力で悪鬼を探すのに長け、心を開けば互いに感知し合う。力を尽くせば治癒能力もある。 若い頃にあった無惨な襲撃事件で妻子を失い、危険な任務に進んで臨んでいた孤独なダグ。 危機を救われたフォーンは、ダグを信頼し、いざというときには勇気も発揮する。 年の離れたダグもまた、フォーンの活力と素直さに心を癒されていく。 まったく違う民と育ちの二人が出会ったとき、世界が変わる…? いきいきした描写でありありと描かれ、引き込まれます。 設定はかなり変わっていて、さすがビジョルド。 とはいえ未来社会が中世的な村社会になっているという点や、ゾンビのような生き物、動物を変化させた使い魔のような存在など、とっつきにくくはありません。 4部作の第一部という事で、1巻の前半は冒険もの、後半はほとんどロマンスものというか、ファンタジーにしては恋愛描写が詳しい。同時にヒロインの生育環境とそこから大人になって巣立っていく過程が描かれています。 農村の家庭がけっこうひどいんですが、問題はそれなりに解決を見ます。 フォーンが家族の誰にも黙って家を出たのを理解しかねていたダグだが、乱暴な兄たちにいじめられて育ったというので無理もないとわかってくる。 長兄が跡を取るしきたりの農家で、いずれ嫁に出る娘はあまり本気にされない存在。 両親には愛情がないわけではないのだが、末っ子がいつまでも泣き虫の子供に見えて、何が起きているかわかっていなかったのだ。 織物が得意な盲目の伯母が一番の理解者で、今度も味方になってくれるのでした。 家父長制の地の民は、湖の民から見ると女性蔑視的? 母系社会らしい湖の民にはまた違うタブーがあるので、2巻はそちらが出てくるのかな。

Posted byブクログ

2010/07/28

正直、この作品はだめだった。 氷がとけてうすくぬるくなったアイスコーヒーにガムシロップとミルクをいれた感じ。 ほかの作品の翻訳を早くしてほしかった。 続刊の購入予定はなし。

Posted byブクログ