くもりガラスのむこうには の商品レビュー
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風邪で学校を休んだ、あの冬の日。母さんは買い物、わたしはお留守番。つまんないな・・・。 湯気で曇った窓ガラスを、人差し指の先でこすった。クイクイクイ、こすったところが透き通って、真っ白の庭が見えた・・・あっ❢ 庭の隅の木の下に、五つか六つくらいの女の子がふたり、寒そうに震えて立っていいる。「そんなところにいたら、風邪ひくよ。うちにおいでよ」・・・「あっ、母さんが帰って来た。待っててね...母さん、お客さんが二人きてるの」 「まあ、母さん誰なの?」...「名前は、まだ、聞いてなかった」・・・夢と幻想の絵本。
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まあいろんな意味であまんきみこらしい作品。 やさしくてはかなげで幻想的なものとの一瞬の交流。 甘く、やさしい世界。 絵も可愛く仕上がってるし、特に印象深くはないけど、悪くはない。
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風邪をひいて学校を休んだ。お母さんはお買い物。3月の名残雪で、ガラス窓はくもってる。くもった窓を指でふいたら、庭の隅の木のところに小さな女の子が二人、寒そうにしているのが見えた。家の中に入れてあげて、甘酒をあげた。小さな口で、ふうふうしながら飲んで、それから二人は、曇りガラスを指でなぞった。すると、庭の景色が桜色。花が咲いて、春がきたかのようで・・・お母さんが帰ってきて、ふと見ると、二人の女の子はいなくなっていた。かわりに白いちょうちょが2匹、部屋を飛んでいた。 早春に読んであげたい。
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