ビーナスラプソディ の商品レビュー
相変わらずの作風だがそれが良い
前作にしてデビュー作『一途なトリコ』と、良くも悪くも変わらない作風(全7編)。しかし、それが良い。24~32頁のボリュームでフックの利いたストーリーを紡ぎ、いけない関係に困惑するヒロイン、主人公の押しに屈して体を開くヒロインが描かれている。こうした世界観を象徴的に描いたのが冒頭の...
前作にしてデビュー作『一途なトリコ』と、良くも悪くも変わらない作風(全7編)。しかし、それが良い。24~32頁のボリュームでフックの利いたストーリーを紡ぎ、いけない関係に困惑するヒロイン、主人公の押しに屈して体を開くヒロインが描かれている。こうした世界観を象徴的に描いたのが冒頭の【密戯】と【二人の密戯】の2編。前後編とも言える連作で、隣りに住む娘の同級生と関係する背徳感に加え、最初は同級生からの告白と迫りに動揺しつつも受け入れるのが、後半ではヒロインの方から求める関係に変わっている。オバサンという呼び方をあえて、しかも効果的に用いて耽美な艶っぽさを演出している。年上お姉さんと年下主人公の関係が多いが、中には同級生同士や実妹といった関係もある。ヒロインの独白を巧みに盛り込んだ心情描写によって淫猥さが抜群に引き出されている。いやらしい。家庭教師との関係が続く女子高生の話【ホームレッスン】では、徐々に開発されていく過程を背景にさり気なく散りばめながら、拒んでも結局は交わってしまう悩ましい関係が描かれており、【おまけマンガ】と題した末尾の4コマ漫画で後日談を描きつつ、本体の表紙部分(裏表)まで使って「さらにその後」が続く遊び心も加えている。作画については、正直さほど進歩したようには見えないが、相変わらずの味のある画風で、時折見せるヒロインの表情にぐっとくるものがある。お口奉仕が多い。
DSK
台湾のウェブサイト、楽淘オクで経由し2020年2月29日に入手した。(ゲームと合わせて6点の商品を購入し合計NT$2739になった。)
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