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「お寺と仏像」おもしろ小事典 の商品レビュー

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2015/01/15

知っているようでよくわからない仏教の事柄について、一つ一つ教えてくれています。 全て頭に入ったら、相当仏教に詳しくなれるし、無知ゆえに臆する気持ちがなくなりそう。 昔の国宝は明治30年から指定が始まったそうですが、昭和20年の敗戦を機に、文化財の見直しが行われたため、昔は国宝な...

知っているようでよくわからない仏教の事柄について、一つ一つ教えてくれています。 全て頭に入ったら、相当仏教に詳しくなれるし、無知ゆえに臆する気持ちがなくなりそう。 昔の国宝は明治30年から指定が始まったそうですが、昭和20年の敗戦を機に、文化財の見直しが行われたため、昔は国宝なのに、今は重文(重要文化財)というものもあるそうです。 そういった表記を見かけた時に、頭をひねらずに済みそうです。 「仏像の印像」や「三十二相・八十種好」などは、まだよくわかりません。 実物を見ながら少しずつ理解していくしかないだろうと思います。 「おびんずるさま像」は、身体の悪いところをなぜると治るといわれており、人々はいろいろな場所を撫でるのですが、眼病持ちが治癒を祈って自分と像の目をかわるがわる撫でたため、眼病が伝染してしまうこともあったとのこと。 治したい一心で逆に目の調子を悪くしてしまったなんて、皮肉ですね。 また、「庚申(こうしん)さま」と「荒神(こうじん)さま」は、響きが似ていますが、全く別ものであるため、違いをはっきりさせておきました。 「庚申(こうしん)さま」は青面金剛。仏教では帝釈天の試写で病魔を除くとされるが、その後道教と混ざって、病気を呼ぶとされる、そのため鎮めるためにお参りをするとのこと。 「荒神(こうじん)さま」は三宝荒神。台所で祀られています。 「木魚」を叩くわけは、魚は24時間目を閉じないため、眠らない勤勉なものとして、見習うべく修行に使われるんだそうです。 「戒名」は、仕事の位階を刻んだ位牌であるため、本来の仏教の教えに反するが、上下関係を大切にする儒教が混ざり、禅宗と共に伝わったものだそうです。 また、住職の奥さんを「大黒さん」と呼ぶのは、寺院の庫裏に大黒天が祀られたからだそうです。 「五色の旗」は仏旗、釈迦の身体的特徴を現すもので、「火宅」とは衆生が生きるこの世界だとのこと。 わかっているようでわかっていなかった仏教の事柄についての知識が楽しく身につきました。

Posted byブクログ