オイルマネー の商品レビュー

畑中美樹【著】

2021/08/08

産油国の資金の流れについて解説している。意外と産油国が将来の収入源について危機感を持っているという印象を受けた。またこの手の情報を得るといつも感じることだが日本と中東諸国の関係が脆弱だ。原油の9割も中東から輸入しているというのに毎度のこと心配になった。

2015/01/30

仕方のない事だが、情報が今と比べ少し古い。裏が取れた情報なのか筆者の推論こわからない部分がある。全般的に見てニュアンスを知るにはちょうど良い。

2010/12/31

今後、複雑で費用のかさむ炭鉱、開発事業抜きには世界の原油需要を充足する供給を確保できないと見ている。
日本や欧米にとっては石油ショックだったが、アラブ諸国にとってはオイルブームだった。
ドバイの戦略は、人と金を呼び込み、物の通過点となってサービス業を育て小用を創出して、自国経済の持続的な発展を図るというもの。
カタールは教育に投資をしていて、アメリカの大学を多数呼び込んでいる。

2010/11/19

オイルマネー？漠然なイメージしかないのだけど...という人にも易しく、またさらに興味も刺激してくれる本。本書はオイルマネーという題名ですが、それを通して中東諸国の現在やリーマンショックから国際金融市場の展開などのさらなる理解にも役立ちます。日本人はヨーロッパとかアメリカへの憧れが大きいあまり、他の国への興味が必然的に薄くなってしまい、それが経済においても現況を正しく把握するのを阻んでいる面もあると思う。かくいう私も多分そうだったのではないか。この本を読んで、中東諸国の経済についてもっと学びたいと思った。

2009/10/07

★概論として有用★同じ著者の「石油地政学」に比べると、随分内容がすっきりして理解しやすくなった。データをどこからとればいいのか分かるのが非常に助かる。

2009/10/04

普通に生活していると日常的に必要な石油。対極に石油の輸入国の中東の国は何をやっているかよくわからない国。
そんな中東と石油を取り巻く環境の話でした。
難しい話ですが、いつかは必要になる！？

2009/10/04

今読んでいるところ。最近中東との関連が深いニュースを良く見るようになったので手に取ってみました。2008年の金融危機以降の話がいち早く収録されているのはたぶん2009/03時点ではこの本かと思われます。

2009/10/07

本書は、オイルマネーとは何か？から始まり、その歴史、とオイルマネーを
資本とする中東政府系ファンドの実態及び内容、オイルマネーの行方、
そして、日本との関係を綴った内容である。

要約すれば、２０世紀中ばに中東でもオイルが算出される事が分かり、欧米系企業が
実験を握った。しかし、それに反発しOPECが設立され産出国にお金が還元されるように
なる。オイル依存社会により、オイルの値段は高騰。しかし、いつまでもオイルを
産出出来るわけではない。よって、観光、教育、金融、次世代エネルギーに力を
入れ始めている。ただ、オイルマネーは日本の株式市場には必要だ。よって、
市場が開かれている事をアピールし、お金を日本に、そして良い関係を結んでいく必要がある。

ちょっと、長くなったがこんな感じだ。
大体は分かった。意外と知らない事も多く、久しぶりによい勉強になったと思う。
そしてオイルマネーの重要性が非常に良く分かった。また、中東が未来を見据えて
各種政策を行っている事も考えると、逆に投資先としては信頼できるかもしれない。
（まぁ、開発をやりすぎている感は否めないが・・・）

しかし、そのオイルマネーの合計額は、２００兆円を超すとも言われている。
とんでもない額である。

また、本書を読んでいてもはや世界は１つになりつつある事を実感した。
日本も鎖国なんて止めて、どんどん移民を増やすべきじゃないのか？
そうすれば、少子化も防げるかもしれないし、そもそも人口の減少を止める事が
出来るかも知れない。まぁ、止める必要もないかもしれないが。（自然の原理）

なかなかおもしろかったので、お薦めしたい。