不全世界の創造手 の商品レビュー
35:SF風味のライトノベル。時々急激にSF度が高くなることもありますが、口語交じりの地の文でよみやすかったです。物足りなさと表裏一体なわけですが。 世界を変えるという意味では「復活の地」に通じるものがありますが、レーベルがレーベルだからか、表面を撫でて終わってしまった感じなのが...
35:SF風味のライトノベル。時々急激にSF度が高くなることもありますが、口語交じりの地の文でよみやすかったです。物足りなさと表裏一体なわけですが。 世界を変えるという意味では「復活の地」に通じるものがありますが、レーベルがレーベルだからか、表面を撫でて終わってしまった感じなのがちょっと残念。
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※このレビューにはネタバレを含みます
読んでいて、何かがしっくりこないと感じた。ライトノベルにはそぐわないものを、無理矢理ライトノベルの文法で書いているというか。 ライトノベルだから深刻な主題は描けない、というわけではないのはよくわかっている(つもり)だから、ライトノベルにそぐわない主題を扱ってるから、なんていう安易な言い方はしたくないんだけど、印象としてはまさにそれ。この著者は、ライトノベルも、アダルトも両方ちゃんと書きわけられる人だとこれまでの作品から感じていたから、なおさら、この作品にはなぜそんな印象を感じてしまうのか、自分でも不思議に思う。このストーリーは、アダルトなSFで読んでみたかった。 あと、Uマシンの話に、ジスレーヌの特異能力の話を絡める必要があったのだろうか?「他人の将来性が視える」というアイデアが、単にこの小説を回すための「道具」としてしか使われていないのが惜しい気がする。この能力のことはこの能力のことで突き詰めれば、面白い短編でもできそうな気がするのだが。
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ラノベ的表紙と題名に思わずヒいたが、読んだらすごく面白かった。創造することのワクワクとトキメキを感じさせる素晴らしい作品!(『第六大陸』と同じ感想だな(汗) ラノベ的演出仕立てはたぶん10代向けを意識したのかも。そしてぜひ若い子に読んでほしいね!
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自己増殖型の汎用機械を考案した少年が、人の潜在的経済価値を見抜くという特殊能力を持った少女に見出され、その汎用機械と未来を切り開いていくお話。 労働力の自動化がある程度進んで、 一人がある程度働くと、10人分ぐらいの全消費をまかなえるようになって、その生産物品の配分に眼の色を変...
自己増殖型の汎用機械を考案した少年が、人の潜在的経済価値を見抜くという特殊能力を持った少女に見出され、その汎用機械と未来を切り開いていくお話。 労働力の自動化がある程度進んで、 一人がある程度働くと、10人分ぐらいの全消費をまかなえるようになって、その生産物品の配分に眼の色を変えなくてもすむようになってくると、世界は一段階幸せな方向に進むのではないだろうかというのは、 私の思索の一つのテーマなのだけど、それを上手に組み立ててくれたお話。 小川一水先生の構成力って素晴らしいです。
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12歳にしてモノを創る事に目覚めた少年。 このままいけば好きなように創っていけるはずだった道を ある日簡単に壊してくれた人物。 それに対抗するのに、少女と出会い、再び創る事に没頭していったのですが…。 創る事にしか興味がない主人公と、その『友人』をしている少年と お金を出す担当...
12歳にしてモノを創る事に目覚めた少年。 このままいけば好きなように創っていけるはずだった道を ある日簡単に壊してくれた人物。 それに対抗するのに、少女と出会い、再び創る事に没頭していったのですが…。 創る事にしか興味がない主人公と、その『友人』をしている少年と お金を出す担当の少女。 面白いくらいにまったく性格が一致しない3人組です。 一番いらっとくる発言者は『友人』なのですが 一番見当ハズレの事を言って笑えるのも『友人』です。 相手にしなくてはならないのは一人の人物であり 世界であり、アメリカであり…。 きれいに終わっている最後も、特に違和感なく 面白かったですw
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著者の本はこれが二冊目。前に読んだ「天涯の砦」とは大分毛色が異なる。(http://booklog.jp/users/yokozawa/archives/4152087536) こちらはSFファンタジーといった内容。 天才少年と天才少女がタッグを組み、世界を席巻する活躍をし、厄介...
著者の本はこれが二冊目。前に読んだ「天涯の砦」とは大分毛色が異なる。(http://booklog.jp/users/yokozawa/archives/4152087536) こちらはSFファンタジーといった内容。 天才少年と天才少女がタッグを組み、世界を席巻する活躍をし、厄介な敵が現れて・・ 結構ありきたりでカバーイラストのように、そのままアニメになりそうな設定だとも言えます。 といっても後半になるにつれ社会的、政治的な話題も出てくるのでそれなりに読み応えがありました。 マストな一冊とは言えませんが、少年少女の王道的な設定が好きな人には楽しめる一冊だと思います。
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自己複製可能な機械(VNマシン)を発明した少年祐機は人や物事の将来性、成長性が見える少女ジスレーヌに見出され世界各地の生産の在り方を、VNマシンによって少しずつ変えていく。 しかし、人の創造性に重きを置く祐機は、世界の生産性向上のみを追求するGAWPという国際組織と対立を深めてい...
自己複製可能な機械(VNマシン)を発明した少年祐機は人や物事の将来性、成長性が見える少女ジスレーヌに見出され世界各地の生産の在り方を、VNマシンによって少しずつ変えていく。 しかし、人の創造性に重きを置く祐機は、世界の生産性向上のみを追求するGAWPという国際組織と対立を深めていく、やがてソマリアにてGAWPは軍事・治安目的のVNマシンを送り込み平定しようと試みるが祐機は・・・ 細部にはこだわらず楽観的に過ぎるかなと思えましたが、少年向けライトノベルということなら良いのかも知れない。答えが明確に提示されたわけではないけど悪くない終わり方だったと思います。 けれど、本格SFという点で物足りなかったので評価はこれくらい。
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対象年齢層を低めに抑えた感のある、小学校の図書館が似合いそうな一冊 作者本来のSF思想は抑えめ 青春物語としてはまぁ面白いが、実現性(いっちゃおしまいだが)を言い出すときりがない メインストーリーに絡むところで残念な点を上げるとすれば SFで有りながら、基本的には夢と努力...
対象年齢層を低めに抑えた感のある、小学校の図書館が似合いそうな一冊 作者本来のSF思想は抑えめ 青春物語としてはまぁ面白いが、実現性(いっちゃおしまいだが)を言い出すときりがない メインストーリーに絡むところで残念な点を上げるとすれば SFで有りながら、基本的には夢と努力で前に進む主人公に対し ヒロインは天才(実質超能力)というのもなんだかなぁと思う 終盤の展開も悪くはないが微妙、子供向け エンディングはベタで美しいんだけどなぁ
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工学系天才少年(チビ)の祐機と、軽佻浮薄のイケメンプレイボーイの大夜というコンビが、将来性を読むという特殊能力を持つ投資家の少女ジスレーヌの資金を得、自己複製型ロボットでこの不完全な世界にけんかを売る。 けんかというか、世のため人のためという側面もあるので誰かにけんかを売ってい...
工学系天才少年(チビ)の祐機と、軽佻浮薄のイケメンプレイボーイの大夜というコンビが、将来性を読むという特殊能力を持つ投資家の少女ジスレーヌの資金を得、自己複製型ロボットでこの不完全な世界にけんかを売る。 けんかというか、世のため人のためという側面もあるので誰かにけんかを売っているわけではなくて、「不完全である」ということ自体に挑戦しているわけだが。祐機がやりたいのは、人が創造に注力できるように、生産はロボットに任せるということ。祐機の作った子馬は、あちこちに行って沈んでしまいそうな国土を保全したり真水を作ったり農耕したりする。子馬を不正コピーして作ったロバが紛争に使われたりもしてしまうのだけれど。 結局、世界は不完全だし、どのみち完全とは何かというのは人によって考えが違うし、というか、完全という言葉自体がもう不完全だよね、バランス感覚を持たねば、という結論になるのかな。とにかく、明るい未来を提示してこそ、SF。
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てっきりアイツが裏切るかとおもったら最後までイイヤツでした。 表紙の子よりもこいつがメインヒロインですねこれ! SFというかジュヴナイルというか、ソノラマ文庫! って感じですね。そりゃそうか。 最後の最後で乱丁…というかコピペミスがあったのが残念。後の版では直ってますように。
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