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地図から消えた地名 の商品レビュー

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2023/12/19

日本の地名は明治・昭和・平成の大合併、または住居表示により多くが地図から姿を消した。そのような消えた地名を筆者が選び、北海道から九州・沖縄まで紹介した本である。副題の消滅理由よりも、これだけたくさんの地名がなくなったのだという感覚が残った。 駅名のみ残る例では、その土地の歴史を物...

日本の地名は明治・昭和・平成の大合併、または住居表示により多くが地図から姿を消した。そのような消えた地名を筆者が選び、北海道から九州・沖縄まで紹介した本である。副題の消滅理由よりも、これだけたくさんの地名がなくなったのだという感覚が残った。 駅名のみ残る例では、その土地の歴史を物語るうえで重要なので、安易な変更は避けてほしいように思うが、それは利便性に無関係なよそ者の勝手な意見かもしれない。

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2013/08/16

平成の大合併でいかに多くの由緒ある名前が消えてしまったのか。秋田県大曲市(大仙市)、茨城県下館市(筑西市)、福井県武生市(越前市)、滋賀県八日市市(東近江市)、兵庫県龍野市(たつの市)、鹿児島県知覧町(南九州市)・・・そのほか枚挙に暇がありません。いずれも前の方が情緒があります。...

平成の大合併でいかに多くの由緒ある名前が消えてしまったのか。秋田県大曲市(大仙市)、茨城県下館市(筑西市)、福井県武生市(越前市)、滋賀県八日市市(東近江市)、兵庫県龍野市(たつの市)、鹿児島県知覧町(南九州市)・・・そのほか枚挙に暇がありません。いずれも前の方が情緒があります。しかし、かつて合併で2つの名前が消えてしまった新潟県直江津市・高田市(上越市)は双方とも伝統ある名前で難しかったでしょうね。一方、無人島となった八丈小島の村名宇津木は今でも八丈町の大字宇津木として残っているというのは楽しいことですし、静岡県沼津・兵庫県西宮に全国2箇所あった助兵衛新田が名前を避けて消えたとか、山口県向津具村(むかつく、長門市)という珍名も存在したとか、沖縄県コザ市はもともと米軍の誤記から出た名前だとか、岡山県に倉敷市と別の倉敷町(現・美作市)が存在していたとか、いろんな楽しい話があります。また淀橋、汐留、神戸市葺合など、住所表示では消えたが通称で残っているというのも、大切にしたい地名ですね。瑞祥地名への変更で調布市金子がつつじヶ丘に変更したことも出てきます。鎌倉時代からの「金子氏」の痕跡が消えてしまうのですが、僅かにバス停の名前に残っておりました。

Posted byブクログ