歴史和解と泰緬鉄道 の商品レビュー
画家であり、日本軍の捕虜であった英国人、チョーカー氏の手記。 苦労して描いた美しい自然と酷い虐待のコントラストが、逆説的に現実味を感じさせる。
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本書はあのビルマとタイの間の鉄道、泰緬鉄道建設で日本軍によって強制労働させられたイギリス人捕虜ジャック・チョーカーの絵を中心にした記録である。かれは画家としての多くの絵とスケッチを残した。その絵は捕虜の姿を描くとともにただれた足のスケッチ、義肢のスケッチなどもあり、医学的な資料と...
本書はあのビルマとタイの間の鉄道、泰緬鉄道建設で日本軍によって強制労働させられたイギリス人捕虜ジャック・チョーカーの絵を中心にした記録である。かれは画家としての多くの絵とスケッチを残した。その絵は捕虜の姿を描くとともにただれた足のスケッチ、義肢のスケッチなどもあり、医学的な資料ともなっている。本書を読むと、戦後和解ということがイギリスなど個人主義の発達した国では個人レベルで行われるのに対し、アジア、特に中国ではいつまでも国が介在していることを感じる。
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