東大の教室で『赤毛のアン』を読む の商品レビュー
薄い本なのに、読み応えあり。読んで良かった! 村岡花子が「赤毛のアン」を翻訳する際に大胆にカットした部分があるのはなぜなのか、という点が文学の観点から解説されていて、興味深かったです。 「ジェーン・エア」や「大いなる遺産」映画や原作で楽しみたいと興味をそそられました。
Posted by
文学の楽しみ方を教えてくれる本。 文章の中で過剰と思われる部分に注目して作者の意図を読み解く、というのはなるほどと思いました。
Posted by
『赤毛のアン』などを中心に、英文学研究の入り口を示した1冊。 大学1年生向けの講義を元にした本で、英文学の本文と対訳(英語が苦手な身にはありがたい…)だけでなく、学生との議論も適宜取り上げていたりして、大変読みやすかったです。 英文学のお作法や典型パターンも興味深かったですが、筆...
『赤毛のアン』などを中心に、英文学研究の入り口を示した1冊。 大学1年生向けの講義を元にした本で、英文学の本文と対訳(英語が苦手な身にはありがたい…)だけでなく、学生との議論も適宜取り上げていたりして、大変読みやすかったです。 英文学のお作法や典型パターンも興味深かったですが、筆者が全編を通じて主張している「『作者の意図』をいかに読み説くか」という議題は、英文学に限らず今後文学を読んでいく上でより意識していきたい課題です。 『ジェーン・エア』の原作と映画の違いがいかに発生したのかを論じた最後2章が特に面白かったです。今後は「この映画原作と全然違うキーッ!」てならずにそこの意図を汲み取れる人間になりたい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
赤毛のアンを原書で読んでいて、あれ、翻訳では気が付かなかったこと、翻訳と違う印象を持ったところが何箇所かありました。 WEBに掲載されている無料の朗読をパソコンで再生しながら、WEBに掲載されている無料の文章を見ていました。 最初の3章のタイトルが、レイチェルが驚いた、マシューが驚いた、マリラが驚いたと、韻を踏んでいることに気がつきました。 翻訳でも努力しているが、日本語で読んでいると気が付かない部分と、本書が指摘しているような翻訳されていない部分とがありました。 残念なのは、本書がすべての赤毛のアンの朗読で気が付いた部分を掲載するのではなく、他の文学の翻訳されていない部分に横展開している点です。 個人的には、赤毛のアンをもっと深く総ざらえして欲しかったかもしれません。 英語のフリーの朗読は、 http://www.gutenberg.org/etext/20593 http://www.gutenberg.org/etext/19576 MP3ファイルをダウンロードして、iPodで電車の中で聞くと、聞こえにくいことがあります。 英語の原文は http://www.gutenberg.org/etext/45 赤毛のアンの前半は、講談社の文庫になっている赤毛のアンを使っていました。 理由としては、小さくて、文字が見やすいためです。 後半は続として出版されたのに、なぜか絶版になっています。 復刊ドットコムに登録しました。再販を期待しています。
Posted by
ノートにまとめながら読んだにも関わらず、2日で読み終えることができました! 『赤毛のアン』の解説書と言うよりは、文学を読み解くためにはどうすればいいのかを教えてくれる本です。 1年生のときに読んでおきたかった……。
Posted by
- 1