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白洲次郎 占領を背負った男(上) の商品レビュー

4.1

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    24

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

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2024/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第二次世界大戦の敗戦後、GHQによる占領下にあった日本において主に憲法改正に大きく尽力した白洲次郎についての伝記的作品。 男としてのかっこいい態度が多く伝えられており、また難しい文章表現も多くそこも面白い。 昔の男たちはエネルギッシュで、自分の信念は常に持ち保ち続ける物怖じしないカッコイイ男だよな。

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2024/01/25

上巻の勢いたるや、凄まじいです。下巻が楽しみ。憲法改正にこんな戦いがあったことを知りました。敗北を知りつつも気高く生きなくてはならない。間違った時代の潮流には誇りを持ってたてつかなくてはならないと感じます。 ↓好きなフレーズ 男親というのは、母親ほどには子供に愛されない損な役回...

上巻の勢いたるや、凄まじいです。下巻が楽しみ。憲法改正にこんな戦いがあったことを知りました。敗北を知りつつも気高く生きなくてはならない。間違った時代の潮流には誇りを持ってたてつかなくてはならないと感じます。 ↓好きなフレーズ 男親というのは、母親ほどには子供に愛されない損な役回りであるが、それでいて子供は父親の背中を見て育つものである。国の行く末を懸けた大一番を戦っている時、ふと、父親のことが頭を掠めたというところに、白洲次郎という男の人間臭さが感じられる。

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2023/11/23

敗戦という国としての逆境から、如何にして再び復活するかを自らの使命とした男、白州次郎。時に荒々しく、時に強引でありながらも、いつも格好良くあり続ける魅力は何か。 やはりそれは本文でも繰り返し述べられている「プリンシプル」なのだろう。周囲からは突拍子がないように見える態度や行動も、...

敗戦という国としての逆境から、如何にして再び復活するかを自らの使命とした男、白州次郎。時に荒々しく、時に強引でありながらも、いつも格好良くあり続ける魅力は何か。 やはりそれは本文でも繰り返し述べられている「プリンシプル」なのだろう。周囲からは突拍子がないように見える態度や行動も、実は彼が貫く筋、信念があるからこそであり、GHQとも対等に渡り合える強さであると感じた。 同調圧力の強い日本において、その存在の大きさや果たした役割を知ることができるいい機会となった。 自分のプリンシプルは何か?を考えるきっかけにもしたい。

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2023/10/20

北康利による白洲次郎の伝記。次郎の幼少期から戦後GHQ統治時代の憲法改正プロジェクトへの関わりまでを描き、サイドストーリーとして妻の正子や父の文平、祖父の退蔵、また友人となった近衛文麿や福沢諭吉など著名な人物たちの背景まで語られる。戦争に向かってゆく・敗戦後処理を行う日本における...

北康利による白洲次郎の伝記。次郎の幼少期から戦後GHQ統治時代の憲法改正プロジェクトへの関わりまでを描き、サイドストーリーとして妻の正子や父の文平、祖父の退蔵、また友人となった近衛文麿や福沢諭吉など著名な人物たちの背景まで語られる。戦争に向かってゆく・敗戦後処理を行う日本における重要人物が白州次郎のストーリーを軸にしながらこれでもかというほど登場するため、歴史の勉強になる。また、白洲次郎に期待される豪快なエピソードも多く登場するため、面白い。 超上流階級・大金持ちの生まれで、留学などもしながらのびのびとした生活を送る中で育まれたのが、「プリンシプル」と考えると、この人が「プリンシプルのない日本」とか言ってるのはいただけない。ただ、なにが彼の優れた人間性を形作っていたかといえば、真っ直ぐ・素直で、情に厚く、信念のためには地位も気にせずに自由闊達であったということは疑いなく、こういう心持ちは持っていたいと思った。また、とはいっても、上流階級のなかでのびのびと、媚びへつらったりもせずに過ごしていたのはレアなのかもしれないが、そこそこ空気も読んだり、謝る時は謝ったりと、単なる傍若無人であればいいというわけでもないので、バランス感覚を学ぶのはなかなか難しい。 思い出すと、こういう「プリンシプル」というのは、彼なりのモラル、教養のことであって、自分なりに高潔に振る舞おうというプライドや意識が高かったことの表れなのではないかと思う。そういう意味では自律の人であったのだと思う。

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2022/12/22

かっこいい。その一言に尽きる。NHKのドラマを見ていたのでざっくりとは知っていたけどやっぱりいいなぁ。清々しい。 ザエリートって感じ。

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2022/09/06

面白かった。信念•意志の強さですね。 モチベーションあげるためにビジネス本の間に挟みましたが、こういった本のジャンルは初めてでした。 下巻読みます。

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2022/06/06

自分の信念のためにどこまでもまっすぐな人ってかっこいいし、ついていきたくなるなと思った。 後編も楽しみ。

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2021/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

長谷部の『心を整える』に出てきてて、本田も読んでいたということで興味が湧いて読んでみた。 マッカーサーを怒鳴りつけたエピソードが一番印象に残った。 誇りを持ち、自分の考えをはっきり伝えられるところが凄い。 憲法が駆け引きでこんなドタバタして創られたものとは知らず、敗北を感じた。

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2020/09/06

評伝とか苦手だと思ってたけど、めちゃおもしろい。 理由は白洲次郎という題材のおかげか、それとも筆者の文章のうまさか。 ちょっとこた小噺が散りばめられていて、それぞれの人が魅力的に描かれている。

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2020/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下巻が特に面白かった。 敗戦〜占領中〜日本独立の時の、米国側(マッカーサー・民政局・米政府)と日本側(吉田茂・白洲次郎・官僚)の駆け引きに惹き込まれた。米国側同士や日本側同士でひと悶着あるのも、人間らしくて好き。 日本に、米軍基地無しでの独立の道もあったことは初めて知った。

Posted byブクログ