鎮護国家の大伽藍 武蔵国分寺 の商品レビュー
シリーズ『遺跡を学ぶ』の1冊で2008年の刊行。 シリーズ自体がかなりマニア向けなので、この本もどのような経緯で誰が担当して武蔵国分寺・尼寺が発掘されていったか等、詳細なレポートが掲載されていました。 コンパクトな割には武蔵国分寺の発掘についてかなり詳しく理解できました。 ただ...
シリーズ『遺跡を学ぶ』の1冊で2008年の刊行。 シリーズ自体がかなりマニア向けなので、この本もどのような経緯で誰が担当して武蔵国分寺・尼寺が発掘されていったか等、詳細なレポートが掲載されていました。 コンパクトな割には武蔵国分寺の発掘についてかなり詳しく理解できました。 ただ、発掘作業の記述がメインだったので、武蔵国分寺と他の国分寺との比較や当時の国分寺の役割等ソフトの部分、武蔵国分寺の七重塔の再建、分倍河原の戦いによる消失と新田義貞による薬師堂の再建、現在の国分寺について等の詳しいことはこの本ではわかりませんでした。 現在の国分寺薬師堂にある「金光明四天王護国之寺」の内額や毎年10月10にのみ開帳される木造薬師如来坐像の大きな写真が良かったです。 発掘当時の写真も豊富で国分寺金堂版築のシマシマっぷりなどに萌えました。
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