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白洲次郎 占領を背負った男(下) の商品レビュー

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51件のお客様レビュー

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2024/03/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

「能力主義」「実践主義」「作品主義」こそプリンシプルとすべきと留意。 次郎という男から生まれる一種のダンディズムを、エピソードと共に書いている。 怖気付いている、人間関係の軋轢などは、プリンシプルに従えばそれは取るに足らないものだよにゃ。

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2023/05/08

日本人としてとても学びのある良書だと感じた。戦後のマッカーサー率いるGHQ占領下で日本の将来の為暗躍し、外交の場においても前に立って奔走。特にGHQ民政局との憲法作成のやり取りは悔しささえ覚える。米との関係性は今でも通ずる部分があるんだろうな。

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2022/09/25

久しぶりにこういった本を読んだ。 あまり詳しくなかったが白洲次郎という人物像と過去の歴史を知ることができてよかった。 想いを持った行動でなければ世の中は変わらないと言う良話

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2020/11/14

とにかくかっこいい。今こんな人いない。マネもできない。 サンフランシスコ講和条約ですごくやり切った感が出る

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2020/06/29

面白かったので、下巻を一気に読了。白洲次郎のカッコよさ、「紳士の哲学」をもっと学びたくなった。他にも白洲次郎の本が読んでみるつもり。 そして我が家からそう遠くない場所に武相荘があり見学できることを知ったので、近いうちに行ってみよう。

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2020/05/08

白洲次郎の評伝の下巻。 政財界を縦横無尽に駆け回り、国際舞台でも活躍した伝説の人物。 一方で側近政治と揶揄された事も確か。 物事は、見る場所によって見え方が違うもの。 歴史的な出来事も、なるほど白洲次郎側からは、こんな風に見えていたのか…と考えさせられました。 ダンディでかっ...

白洲次郎の評伝の下巻。 政財界を縦横無尽に駆け回り、国際舞台でも活躍した伝説の人物。 一方で側近政治と揶揄された事も確か。 物事は、見る場所によって見え方が違うもの。 歴史的な出来事も、なるほど白洲次郎側からは、こんな風に見えていたのか…と考えさせられました。 ダンディでかっこいい人だった事は確か。 だいたい表紙の写真がかっこいい。 こんな素敵なおじさまいたら、モテるに決まってる。 でも、奥様があの白洲正子という時点で誰にも勝ち目はないか。 晩年のあたりは人間味あふれていて、ちょっとジンとしてしまいました。

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2018/10/23

本書は、吉田茂の懐刀、飛び道具として、GHQを向こうに回し、戦後日本の復興へ尽力した白洲次郎の一生を綴った物語である。 彼を修飾する言葉は数あるものの、本書を読んでの彼への印象は、なんといっても「かっこいい」である。私利利欲など眼中になく、全身全霊をもって目的に直進するスタイルは...

本書は、吉田茂の懐刀、飛び道具として、GHQを向こうに回し、戦後日本の復興へ尽力した白洲次郎の一生を綴った物語である。 彼を修飾する言葉は数あるものの、本書を読んでの彼への印象は、なんといっても「かっこいい」である。私利利欲など眼中になく、全身全霊をもって目的に直進するスタイルは、これほどの人が日本にいたのかと感嘆してしまう。彼はまさに「剛毅木訥、仁に近し」を地で行く男であった。

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2018/10/12

「気概の人」なにせ格好いい人だ。 日本人としての気概、人間としての気概。 美化されている部分もあるのだろうが、勇気が湧いてくる本である。 巻き返し ケーディスとの最終決着 通商産業省創設 只見川電源開発 講和と独立 そして日の丸は再び揚がった 素顔の白洲次郎 日本一格好いい男 ...

「気概の人」なにせ格好いい人だ。 日本人としての気概、人間としての気概。 美化されている部分もあるのだろうが、勇気が湧いてくる本である。 巻き返し ケーディスとの最終決着 通商産業省創設 只見川電源開発 講和と独立 そして日の丸は再び揚がった 素顔の白洲次郎 日本一格好いい男 葬式無用、戒名不用

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2018/10/08

前巻でGHQ案の新憲法の受け入れを強要され、煮汁を飲まされた白洲は、自国の憲法すら自ら決められないという敗戦国である事実がいかに厳しいものであるかを肌身を以って思い知らされた。その後、白洲は。吉田茂の側近として復興を支えることとなる。そして、占領からの開放に向けて再び、米側との交...

前巻でGHQ案の新憲法の受け入れを強要され、煮汁を飲まされた白洲は、自国の憲法すら自ら決められないという敗戦国である事実がいかに厳しいものであるかを肌身を以って思い知らされた。その後、白洲は。吉田茂の側近として復興を支えることとなる。そして、占領からの開放に向けて再び、米側との交渉が始まる。日米安保、在日米軍、沖縄などの現在様々な議論が交わされる日本の外交を取り巻く秩序はこの時期に形成される。当時の、米国本国におけるソ連、中国の脅威に端を発する長期占領論や、一刻も早い主権回復の必要性などを考えると当時の決断は必然とも言える。ここでも、白洲は吉田茂の快刀として米側との水面下の交渉を行う。 表紙カバーのようにダンディで紳士なイメージとは裏腹に、逆鱗に触れると、馬鹿野郎、とべらんめぇ口調で、相手を恫喝するかのごとく叱り飛ばしたという。日本のエスタブリッシュメントである裕福な家柄に生まれながら、私利私欲に溺れず、プリンシプルを常に曲げずに、国のために尽くした白洲のような人物が今の政治家にはいないのであろうか。

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2018/06/05

上巻での憲法改正のエピソードの次に大きな山場が講和・独立に関することだ。吉田全権の講和受諾演説を日本語で行わせるくだりは緊張感が伝わる。次郎は墓場に持っていくべき闇にも触れていたが、彼の生き様に通る筋=プリンシプルがあったからこそ、表舞台でも縁の下でも力を発揮できたのだろうと思う...

上巻での憲法改正のエピソードの次に大きな山場が講和・独立に関することだ。吉田全権の講和受諾演説を日本語で行わせるくだりは緊張感が伝わる。次郎は墓場に持っていくべき闇にも触れていたが、彼の生き様に通る筋=プリンシプルがあったからこそ、表舞台でも縁の下でも力を発揮できたのだろうと思う。そして死に様「葬式無用、戒名不用」も憧れる。

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