この世でいちばん大事な「カネ」の話 の商品レビュー
漫画家 西原理恵子の自伝的な趣もあるエッセイ。 エッセイなので基本的に文字ばっかりです。 故郷での貧乏話と高校中退になってから美大に入学はしたはいいが、周りとのレベル差にのた打ち回りながら、漫画家になるまでなど、お金の話を中心に語られています。 個人的な感想としては、今回は西...
漫画家 西原理恵子の自伝的な趣もあるエッセイ。 エッセイなので基本的に文字ばっかりです。 故郷での貧乏話と高校中退になってから美大に入学はしたはいいが、周りとのレベル差にのた打ち回りながら、漫画家になるまでなど、お金の話を中心に語られています。 個人的な感想としては、今回は西原さん、かなり真剣で力みすぎた感があっていつものウィット感が少なく思えました。 気軽に読めて、なんとなく考えさせられたり、ジーンとさせられる、「あぁ、やられちゃったなぁ」というのが西原さんの漫画の面白さだったりすると思うのですが、今回はかなり本気モード。 お金に対するシビアさが違ったり、人生観も違うのであまり楽しめなかったし、他の人にもオススメはできないかな。 男としてかもしれないし、まだまだ西原さんに比べると子供なのかもしれないけれど、やっぱり「お金」の話はあまりシタクナイのです。 辛口批評というよりは、この手の話はなんとなく話したくないのというわけです。 しっかりと本棚の奥にしまっておいて、また十年後に読んでみよう。
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amazonでずっとトップに入っていたから気になってて今日一気に読んできた。 内容はタイトルの通り「カネ」の話。 『毎日かあさん』でお馴染みの西原理恵子さんの人生を元にお金にまつわる話がされている。 中学生でも小学生でも分かりやすいようにルビがふってある読みやすい本。 ※漫画一...
amazonでずっとトップに入っていたから気になってて今日一気に読んできた。 内容はタイトルの通り「カネ」の話。 『毎日かあさん』でお馴染みの西原理恵子さんの人生を元にお金にまつわる話がされている。 中学生でも小学生でも分かりやすいようにルビがふってある読みやすい本。 ※漫画一切なし ギャグ漫画書くってことしかしらなかったから西原さんの過去の人生を知ってぶるぶるした。 全然知らないところの世界の話で、そして私らの世代ではもうめったに体験できないレベルの話でこのまんま こんなふわふわした人間で溢れかえっていてこの世の中いいわけ?と思った。 最終的には自殺はするな、仕事があるだけ幸せだその環境に感謝しろってところに行き着くんだけど、あの人だから言えることで説得力があるわけで。 学校で一般論として囁かれてるレベルじゃあ世の中何も変わらんよね、響かないもん。 今はこの本経済の場所で売られてるけど、こういう本たくさん色んな若い人が手にすればいいのにと思う。 途中で少し涙出そうになってしまったよ〜 おすすめ。 中でも彼女の売り込み時代の話は刺激的でした。
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「働きなさい。」と西原さんに潔く言われて、すーっと風通し良くなって、愛ある命令にぽろぽろ泣けた。立ち読みの一瞬で。逞しいってやっぱりステキなことだと思う。
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TOUCHING WORD for Future Generations : 「どうしたら夢がかなうか?」って考えると、ぜんぶを諦めてしまいそうになるけど、そうじゃなくって、「どうしたらそれで稼げるか?」って考えてみてごらん。そうすると、必ず、次の一手が見えてくるものなんだよ。 ...
TOUCHING WORD for Future Generations : 「どうしたら夢がかなうか?」って考えると、ぜんぶを諦めてしまいそうになるけど、そうじゃなくって、「どうしたらそれで稼げるか?」って考えてみてごらん。そうすると、必ず、次の一手が見えてくるものなんだよ。 http://www.touchingword.net/detail.php?id=931
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この、理論社の「よりみちパン!セ」シリーズは、小中学生あたりをメインターゲットにして出版されているシリーズのようなのだけれど、そこに、こういう「カネ」をテーマにした西原氏の話しを持ってくるというのは、最高だと思う。 本の中に挿絵はあまりなく、ほとんどが文章という点で、筆者独特の...
この、理論社の「よりみちパン!セ」シリーズは、小中学生あたりをメインターゲットにして出版されているシリーズのようなのだけれど、そこに、こういう「カネ」をテーマにした西原氏の話しを持ってくるというのは、最高だと思う。 本の中に挿絵はあまりなく、ほとんどが文章という点で、筆者独特の持ち味という点では数段落ちてしまう感じはするのだけれど、それだけに、内容は真っ向勝負で、手抜きなく真剣に自分自身が体得した人生訓をぶつけている感じが伝わってくる。 学校では習うはずもない、シビアな体験談に子供のうちから触れるというのは、悪いことではないだろうと思う。父親の自殺の話しや、高知から東京への上京後の話し、麻雀賭博の話し、離婚の話し、などなど、こんな生々しい実体験を語れる先生というのもそうそういないだろうから、これは滅多に得がたい、活きた知恵に違いない。こういう本が図書室に置かれるようになれば、この本をきっかけに人生観が変わったという小学生も現れるようになるのかもしれない。 何かをやりはじめたとき、誰もが最初にぶち当たる壁は、自分の実力を知らなきゃいけないってことだと思う。 ほら、女の子って、鏡を見るとき、自分がいちばん気に入ってる角度で、自分が思ういちばんいい表情をつくるものでしょ。 ようするにわたしは、その「いい角度、いい表情」の自分だけを見て「あたして、ビジン殻」とうぬぼれていたというわけ。人って、自分の現実に実力以上のゲタをはかせちゃってるものなのよ。(p.80) 漫画がヒットするにつれ、わたしは親しい編集者から「狂犬」というあだ名で呼ばれたりした。 だけど、そのころに出会った編集者とは、いまでもずーっと一緒に仕事をしている。二十年来の長い付き合い。こういうのって、この業界でも、そうそうあるものじゃない。戦友みたいなものよ。編集の人たちがわたしがやらかすことの抗議の矢面に立ってくれたから、こっちはいつだって、本音でやっていけた。正しいことは正しい。まちがってることはまちがっている。やっぱり、人間はそういう「気概」ってもんがないと。(p.116) こういう人に出会っちゃうと、「自分は最下位で苦労してきました」なんて、とっても恥ずかしくて言えないよね。 「自分がいちばん!」、そう思っているうちは、まだまだ。 「この人には負けた!」、そう思える人と出会ったら、くやしがるだけじゃなくて、喜んじゃっていい。 だって、それが「世間の広さを知る」ということだから。(p.134) わたしは思うんだけど「損したくない」ってことばかり考えていると、人って、ずるくなるんだよ。少しでも人より得しようって思うから「だったら、ズルしちゃえ」っていう気持ちが出てきてしまう。ささいなきっかけで、それがどんどん卑しい行為に結びついてしまう。 きっかけはささいでも、「このくらい、べつにたいしたことはないよな」っていう、自分にだけ都合のいい気持ちが、あとあとの大きな分かれ道になってくる。(p.166)
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