時の“風"に吹かれて の商品レビュー
表題作がお気に入り 美亜へ贈る真珠でカジシンに入った私には、時をネタにしたリリカルな短編がお気に入りなのは当然かも
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タイムトラベルやロボット物など、11の短編集。 どの短編も、一捻り、二捻りなり、楽しめます。 やはり「時の風に吹かれて」が、一番好きかも...
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Amazonより 画家だった叔父は、生涯、ただ一人の女性を描き続けた。火災で亡くなったその人を救うため、男は一九六一年の時代へと跳ぶ。自らの存在が消えてしまう危険をも顧みず―(表題作)。娘が拾ってきた一匹の猫。それが私の目にだけは人間の少女に見えるのだった。日々美しく成長していく...
Amazonより 画家だった叔父は、生涯、ただ一人の女性を描き続けた。火災で亡くなったその人を救うため、男は一九六一年の時代へと跳ぶ。自らの存在が消えてしまう危険をも顧みず―(表題作)。娘が拾ってきた一匹の猫。それが私の目にだけは人間の少女に見えるのだった。日々美しく成長していく姿に胸をときめかせて…(「ミカ」)。短編の魔術師が贈る、心躍らせる11編の物語。
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※このレビューにはネタバレを含みます
11編からなる短編集。 梶真 得意のタイムトラベルものから始まりホラー系のものやあり得ない系のものまで多種多様と言った感じ♪ タイムトラベル>>恋愛>>感動 のような流れの作家さんだと 思い込んでいたらまったく違う一面をこの本で見せてくれた。
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再読です。 本作ももちろん楽しめるのだけど、解説が最高でした。 その作品の魅力を十二分に引き出す解説って素敵です。 そこに書かれていたように、「からくり屋敷」のような短編集でした。暗い座敷あり、先の見通せない廊下ありの。 SF要素が凝縮された短編集は、素直に楽しかったです。 は...
再読です。 本作ももちろん楽しめるのだけど、解説が最高でした。 その作品の魅力を十二分に引き出す解説って素敵です。 そこに書かれていたように、「からくり屋敷」のような短編集でした。暗い座敷あり、先の見通せない廊下ありの。 SF要素が凝縮された短編集は、素直に楽しかったです。 はじめてタイムマシーンを発明した「自縛の人」、 どこにもないけど、どこにでもある「その路地へ曲がって」、 思い出の中の“あの子”との「再会」などが特に好きでした。 とことん空想を楽しむ梶尾さんのスタイルが好きです。
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少年時代恐怖の都市伝説「口裂け女」を 愛のSFファンタジーへ、そしてラストのヒトコトへ 結びつけた『わが愛しの口裂け女』が一番ココロに残った。 『柴山博士臨海超過!』 『月下の決闘』『弁天銀座の惨劇』 『声に出して読みたい事件』 読み終わって脱力 ペットにのめり込み、一方で男...
少年時代恐怖の都市伝説「口裂け女」を 愛のSFファンタジーへ、そしてラストのヒトコトへ 結びつけた『わが愛しの口裂け女』が一番ココロに残った。 『柴山博士臨海超過!』 『月下の決闘』『弁天銀座の惨劇』 『声に出して読みたい事件』 読み終わって脱力 ペットにのめり込み、一方で男の体面を保とうとしながら 家族との溝も・・・そして猫の妖しさを備えた『ミカ』 甘酸っぱさも、辛さ、苦味、珍味も取り揃えた バラエティにとんだ短編集
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ようやく読み終わりました。 短編集なんだから、なんでもうちょっと早く読み終わったはずと思いながら、 読み始めたときから結構な時間が過ぎてしまいました。 地元の作家さんですので、 地元の人間にとっては、自分の知っている地名や何かが出てくるのもうれしい。 もちろん、その通りに書いて...
ようやく読み終わりました。 短編集なんだから、なんでもうちょっと早く読み終わったはずと思いながら、 読み始めたときから結構な時間が過ぎてしまいました。 地元の作家さんですので、 地元の人間にとっては、自分の知っている地名や何かが出てくるのもうれしい。 もちろん、その通りに書いてあるわけではなく 架空の場所が入り込んでいたり(「その路地を曲がって」) 微妙に設定(年代)が違っていたり(「時の“風”に吹かれて」) などはありますが・・・。 なにげに「わが愛しの口裂け女」なんかも好きだったりする。 これ、落語にしてもらっても面白いかも・・・。 ともあれ、これからもちゃんと買って読みますので まだまだお元気で活躍してほしいものです。
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梶尾さんの時を題材にした作品はどれも好きで読んでおります。 個人的な好みですが今回のお話だったらもう少し長い方がよかったかな、と思いますが。 自分でも覚えていないのになぜか懐かしい風景やふと頭に思い浮かぶ名前や顔は風が運んでくるのかもしれないですね。 後は猫の話が面白か...
梶尾さんの時を題材にした作品はどれも好きで読んでおります。 個人的な好みですが今回のお話だったらもう少し長い方がよかったかな、と思いますが。 自分でも覚えていないのになぜか懐かしい風景やふと頭に思い浮かぶ名前や顔は風が運んでくるのかもしれないですね。 後は猫の話が面白かったです。うん、確かに猫の肢体はなまめかしいですねえ…
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もし、機敷埜のいうとおり、K-36に乗って、自分が生まれてもいないはるかな過去へ飛んだら、元気な白藤礼子と会えるだろうか。 本当の白藤礼子に会ってみたい。 これまでは、“死”という絶対的な壁が存在しているため、そんな願いさえ思い浮かばなかった。そんな壁に隔てられた白藤礼子と...
もし、機敷埜のいうとおり、K-36に乗って、自分が生まれてもいないはるかな過去へ飛んだら、元気な白藤礼子と会えるだろうか。 本当の白藤礼子に会ってみたい。 これまでは、“死”という絶対的な壁が存在しているため、そんな願いさえ思い浮かばなかった。そんな壁に隔てられた白藤礼子という存在を、意識の底に塗りこめようとしていた。 時間の流れもそうだ。常識的に考えれば、時も絶対の壁だ。人間がけっして支配することのかなわない。 もし、時間の流れを操作することができるなら。 そのおもいつきだけで、白藤礼子への想いが大きく膨れあがっていく。 礼子さんに会える! 存在的願望がそのとき、意識として恭哉の中で解き放たれた。 もう一度、敬輔叔父の描いた白藤礼子の肖像画を眺めた。それから、恭哉はパソコンの前に、腰を下ろした。 (「時の“風”に吹かれて」本文p.27)
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SF色を取り入れた真面目な感動作の短編集かと思っていました。もちろんそういう作品もあります。表題作はタイムトラベルものの定番ではありますが、過去から戻ってくるのを待つ人の視点が、過去が変わることによって変化するのが面白かったです。が、何故にふざけた「バカミス」ならぬ「バカSF」と...
SF色を取り入れた真面目な感動作の短編集かと思っていました。もちろんそういう作品もあります。表題作はタイムトラベルものの定番ではありますが、過去から戻ってくるのを待つ人の視点が、過去が変わることによって変化するのが面白かったです。が、何故にふざけた「バカミス」ならぬ「バカSF」とでも言いたくなるような作品の方が印象に残るんでしょう?「月下の決闘」とか。「鉄腕アトム メルモ遺伝子の巻」とか。「声に出して読みたい事件」は見事にやられましたね。はめられなかった人いるんでしょうか。
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