ミシン2/カサコ の商品レビュー
「ミシン」続編。パンクバンドのギタリストが、突然の交通事故で亡くなる。ボーカルの美心は、彼の父親の愛人の娘、異母兄妹だった。二人は、同居して疑似家族のようだった。兄の死を受け入れられない美心は、ライブの最後にギターで撲殺して欲しいと頼むが、結局死にきれず、再びバンド活動。 続編は...
「ミシン」続編。パンクバンドのギタリストが、突然の交通事故で亡くなる。ボーカルの美心は、彼の父親の愛人の娘、異母兄妹だった。二人は、同居して疑似家族のようだった。兄の死を受け入れられない美心は、ライブの最後にギターで撲殺して欲しいと頼むが、結局死にきれず、再びバンド活動。 続編は、パンクバンドのライブが中心になっている。ライブ経験はないけど、たぶん臨場感があるのだと思う。熱狂的なライブの最中に、デビュー当時からのファンが病死して、再び、責任を感じたバンドは行き先を見失っていく。 復活ライブで、美心は兄の歌と共に精神的にも復活していく。 社会や時代や大人に反抗し続ける少女のカッコいい生き様。
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面白かったです。「ミシン」より熱い。 本当に凶暴なのはミシンではなく傘子でした。 わたしの好きなミシンしか認めない、か弱くて脆いミシンなんて叩き潰す…と言わんばかりの追加公演の仕打ち。その前に、ミシンは傘子を「愛する人に優しくできないタイプ」と評していましたが、そんな甘いものでは...
面白かったです。「ミシン」より熱い。 本当に凶暴なのはミシンではなく傘子でした。 わたしの好きなミシンしか認めない、か弱くて脆いミシンなんて叩き潰す…と言わんばかりの追加公演の仕打ち。その前に、ミシンは傘子を「愛する人に優しくできないタイプ」と評していましたが、そんな甘いものではありませんでした。 でも、乙女ってこれだ!と思いました。歪。 ミシンはだから、傘子を手放せないんだと思います。竜之介にも井上静子にも出来なかったこと。 「手術台の上のミシンと蝙蝠傘の~」は去年何処かで目にしました。その時、何で見覚えがあるのだろう?と思いましたがこの作品で出会っていたからなのですね。 サティの『猿の王様を目覚めさせる為のファンファーレ』聴いてみました。ちょっととぼけてて良いです。
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ミシン続編ということでしたが、なんだかパラレルワールドのような感覚でした。ミシンは本当に死んでいるのかも知れない、この物語はミシンの夢なんじゃないのか…と思うほどミシンは弱く、エスを夢見ていた主人公はカサコになってしまい最早別人…。
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- ネタバレ
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デビュー作に収録されたミシンの続編。私は結局ミシンを殺せなかった。病院でミシンから新しい名、蝙蝠傘子を賜る。龍之介が生前遺してくれた曲があるのでバンド活動には困らないものの、ミシンはあるファンの死をきっかけに気落ちしてしまう。傘子はそれを励ますがミシンは上手くいかず。ミシンがファンの事を真摯に想っている事が胸を打った。
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良かった〜( ´ ▽ ` )ノミシン1のラストが衝撃だっただけに、読んでよかった♡♡♡ライブのシーンが好き!
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前作の終わり方がかなり良かったので、「え、続いちゃうのかよ」と思いながら読了。今回は夢見る乙女要素は薄く、むしろ青春物と考えて読んだ方がいいです。追加公演時のミシンの様子を見て完全主義者を炸裂した傘子の行動力は見物。取り敢えず、不幸を匂わす終わり方じゃなくて安心した。
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この本はカサコというキャラクターに全く共感や自己投影できなくても、ミシンをかっこいいと思えたら楽しめます。簡単に言うと、そういう話。
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結局読む。救いなんて要らないのになぁ、と思いながらも最期まで読んでしまう自分が憎たらしい。 本当は、ミシンにしっかりきっちり死んで欲しかった。それが愛だと思うんですけど。如何。 2010.02.05読了
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前作「ミシン」はカサコによるミシンの殺害 という、なんというか…自慰行為というか… 「殺すことが、愛」という感じに違和感があった。 続編であるこの物語はギャグの量が増してそこが単純に 面白かったのもあるけれど、二人が一緒に生きていく というラストが良かった。 ミシンとカサコにはハ...
前作「ミシン」はカサコによるミシンの殺害 という、なんというか…自慰行為というか… 「殺すことが、愛」という感じに違和感があった。 続編であるこの物語はギャグの量が増してそこが単純に 面白かったのもあるけれど、二人が一緒に生きていく というラストが良かった。 ミシンとカサコにはハッピーエンドが似合うと思う。
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