よみがえれゲンゴロウの里 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
千葉県と石川県(のおそらく珠洲)の取り組みを紹介しながら,ゲンゴロウたちを守るためにどんなことが必要なのかをわかりやすく解説してくれています。豊富な写真と分かりやすい解説で,なぜ,在来の水生生物が減っていったのか,どのようにすればゲンゴロウたちを守れるのか,その取り組みの成果と難しさも教えてくれます。 人の手を入れてこその里山の風景は,過疎化のためになかなか守れません。でも,諦めてしまってはいけない。ほんの僅かの力しかない人間だけれども,ゲンゴロウたちが棲める場所を確保したい。それは同時に,人間が気持ちよく住める場所でもあるのだから。 本書が発刊されたのは2008年。それからすでに10年以上経っていて,今の状況は,よりひどくなっているような気がします。せっかく整備したビオトープも,人の手が入らないので,だんだんと荒れてきました。ため池も少しずつ底が浅くなっていっています。このままではいけないと思いながら,ため池調査をするだけのわたしです。
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