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鳥の仏教 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/10/02
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※このレビューにはネタバレを含みます

鳥の仏教 チベットの経典「鳥の仏教」の日本語訳とチベットの民間伝承のお話である「のど青鳥の物語」、そして解説からなる本です。 鳥の仏教では、菩薩が化身している郭公が他の鳥たちに仏法を説くという物語です。様々な鳥たちが自らが考える仏法に関しての考えを語り、郭公がそれをとりまとめるという形でお話は進んでいきます。 鳥たちによって無常のこと、輪廻のこと、カルマのこと、煩悩のことなどの仏教思想が平易に実例をもって語られます。いくつかの言葉にどきっとしたりはっとしたりするのは、竹蔵だけではないと思います。 また、鳥たちの挿絵もとてもきれいで、頁をめくる楽しみにもなっています。 解説では、この物語が古代のチベットのアニミズムであるポン教と現世否定の原始仏教、そして大乗仏教の三層構造から成っていて、この構造が仏教思想を人間だけでなく地球規模にまで広めることが可能である点を指摘しています。 リセッションの昨今、自由時間が増えた時に、生きるということや幸せということを考えるきっかけを与えてくれる良書だと思います。 竹蔵

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2017/01/12

明治大学野生の科学研究所所長中沢新一氏の著作「鳥の仏教」を読了。大きなフォントでかつ行間がゆったりととったあるレイアウトで127Pの本なのであっという間に読めてしまった。  この本も積ん読状態にあったのだが読むきっかけはNHKEテレの番組「100分で名著」でレヴィ・ストロースの...

明治大学野生の科学研究所所長中沢新一氏の著作「鳥の仏教」を読了。大きなフォントでかつ行間がゆったりととったあるレイアウトで127Pの本なのであっという間に読めてしまった。  この本も積ん読状態にあったのだが読むきっかけはNHKEテレの番組「100分で名著」でレヴィ・ストロースの「野生の思考」を読み解く4回の番組の指南役を中沢新一氏がつとめていたのを観てああ彼の著作を持っていたなあと思いつき読み始めた次第だ。  レヴィ・ストロースは著作の中で彼が出会ったアマゾンの先住民の習俗・儀礼・神話などが決して非論理的なものではなく極めて精緻な論理に基づいて構成されたものであるとし、西洋で形成された科学的思考を至上の物としそれ以外特に未開の土地の民族の思考を非論理的であり劣った物とする思考はただの偏見でしかないと説いたと中沢新一氏は説明をしていた。  今回読んだ彼の著作「鳥の仏教」は書かれた時代は16世紀ぐらいで仏教の本流からすると異端として捨て去られてもおかしくない本がチベットでは中国に寄るチベット統治がはじまりインドへ亡命した人が多かった時代からチベットおよびインドのチベット人居住区で多くの人に読まれてきた一種の経典のようなもので、西洋文明では野蛮とも思われるようなアミニズムが一部に感じられるような観音様がカッコウの姿をして鳥達と仏道を語るものだが、この本を読み解くときにテレビで学んだ「野生の思考」のことがなぜか思い出された。  人だけのためにある西洋の宗教と異なり、あらゆる物が心を持つのだがそれぞれが持っている存在故の条件によって生じるおのおのの悩みから逃れられないでいるのを救うべく本来の心のあり方を示す"ダルマ”を説くのがブッタであるというチベット仏教はなんだか今の自分にしっくりくると感じたからだろうか。  勧めるとしたらこの本より野生の思考だろうが、チベット仏教に興味ある方はすっきりするので是非。

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2015/02/23

18~19世紀頃にチベットで誕生したのではないかという「鳥の仏教」。 カッコウの体を借りた観音様が、他の鳥たちに教えを説く、というお話し。

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2011/10/02

前書きにもあるとおり、非常に判りやすい仏教の教えの本でした。 ただ、あまり仏教の教えを学ぶぞーという気がないまま読んでいたので「ふーん」程度の感想でした。前書きと解説は少し面白く読みました。 ただし自分の場合、普通のスピリチュアル本(平仮名多め)は読まずに放り投げるので、星二つで...

前書きにもあるとおり、非常に判りやすい仏教の教えの本でした。 ただ、あまり仏教の教えを学ぶぞーという気がないまま読んでいたので「ふーん」程度の感想でした。前書きと解説は少し面白く読みました。 ただし自分の場合、普通のスピリチュアル本(平仮名多め)は読まずに放り投げるので、星二つでも十分よい本なのかなあと思います。

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2010/01/07

3度目の再読。 まず、とても美しい本。装丁も挿絵も、全てが美しい。 そして、話自体が素晴らしく美しい。 観音菩薩がカッコウに姿を変えて、鳥たちにダルマの教えを説く。 鳥たちが順に立ち上がって心情を吐露する。 なんという美しい説話。 今年の目標は、動植物と話せるようになること...

3度目の再読。 まず、とても美しい本。装丁も挿絵も、全てが美しい。 そして、話自体が素晴らしく美しい。 観音菩薩がカッコウに姿を変えて、鳥たちにダルマの教えを説く。 鳥たちが順に立ち上がって心情を吐露する。 なんという美しい説話。 今年の目標は、動植物と話せるようになること。 その気持ちがどんどん強まってきた。 かつて、できていたのだから、再び出来るはず。 鳥には鳥の言葉で教えを説いた、ブッダのことを思い、胸が熱くなります。

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2009/10/07

ヒマラヤの鳥たちが伝えるブッダの教え 澄んだ言葉がこの世の無常をいかに生き抜くべきかを伝える 日本では未訳の貴重な仏典を紹介 仏教の核を優しく伝える、美しい書物

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2011/07/17

非常にきれいな本です。平易な言葉で仏教を説いています。只、私はどうも昔から仏になると、何が面白いんだろうと思っているので、お説教を聞いてもいまいちピンときません。執着をなくしなさい、この世はすべて夢ですという考えは、とても好きです。

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2009/10/04

日本で初めて紹介されるチベットの経典。現世の事柄は空ろであるという観音様の主張は分かったけど、では実際その現世でどうやって生きていけばいいのか。そのヒントが何なのか良く分からなかった。

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