よくわかる電力取引入門 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
取引所取引と相対取引。日本卸電力取引所について知りました。 電力会社間連系線については、中部、新信濃、佐久間。東北、相馬双葉幹線などの図がある。 自分が取引の担当者ではないので、あまりにも知らないことが多いことを知りました。 実際に取引しようとすると、まだまだ課題があるのかもしれないと感じました。
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電力取引をやさしく解説した本。 金融商品取引をある程度理解していることを前提に、電力という極めて特殊性の高いコモディティの取引を、平易かつ網羅的に解説している。 電力取引市場の特徴として、一般的金融商品取引市場(株式や為替など)に比べ、ルールが非常に多く、複雑で分かりにくいこ...
電力取引をやさしく解説した本。 金融商品取引をある程度理解していることを前提に、電力という極めて特殊性の高いコモディティの取引を、平易かつ網羅的に解説している。 電力取引市場の特徴として、一般的金融商品取引市場(株式や為替など)に比べ、ルールが非常に多く、複雑で分かりにくいことが挙げられる。これは、 ①商品が公的独占企業により供給されているため、市場の公正性を担保する制度的工夫を凝らさなければならない ②「電荷の流れ」という物理現象それ自体が商品であるため、非常に特殊な技術的制約がある の2点が主な原因であるが、その結果として取引形態は複雑で、リスク管理やプライシングも厄介である。 本書は、複雑怪奇な取引形態を平易に解きほぐし、またリスク管理やプライシングの手法も具体的例を以って分かり易く解説している。電力取引に関する日本語で書かれた本となると、取引形態を扱った本はほぼ皆無であり、リスク管理やプライシングの手法を扱った本はHullのOptions, Futures and other derivatives程度の知識を前提としたものしかないので、この本は非常に貴重である。 電力取引を理解するために、最初に手に取る本として、非常にお勧め。
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