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農業が日本を救う の商品レビュー

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2017/01/23
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2008年刊。日本農業の現状・問題点(耕作者・農協・農水省及び下部組織・消費者)・革新的実例と提言を簡明に解説。掘り下げ不足の感あるが、割合現実的目線も併有。例えば、改革困難な農協は制度的に放置するのが得策という点。固定資産税の宅地並み課税化、農地所有と農営の分離はよく言われる一方、農産物の流通革命は、スーパー・百貨店ら小売業のビジネスチャンスとするのは目から鱗。ただ、成功者に属するはずのカゴメですら、経営計画立案が困難な農業は、リスク大で営利企業参入の困難さを指摘、ちなみに、リスク要因は虫と伝染性病気。 しかし、営利企業参入の意味を、改正しにくい法制度の骨抜き化、農業の技術力向上、既得権打破というだけではあまり説得力はないかも。また、最も重要であろう輸出提言は実例が少なく、食文化摩擦との兼ね合い・輸送コスト、販売先やルート開拓に関する言及も不可欠だが、不十分に止まる。実際、食糧輸出大国の米蘭仏の分析がないのはかなり不味い。国内流通とカゴメへのリサーチに言及する、1、2、3の一部、そして、将来への展望・提言を調査した6章だけで十分か。

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2011/10/01

日本の農業の一端を知りたくて購入。 いままで勝手な先入観で、農業の課題は「高齢化による農業人口の減少」と「輸入作物の増加による自給率低下」と思いこんでいたが、業界の抱える課題は非常に根深いことを思い知らされる。 根底にはやはり戦後の農業改革があるが、大企業の農業参入もことごとく...

日本の農業の一端を知りたくて購入。 いままで勝手な先入観で、農業の課題は「高齢化による農業人口の減少」と「輸入作物の増加による自給率低下」と思いこんでいたが、業界の抱える課題は非常に根深いことを思い知らされる。 根底にはやはり戦後の農業改革があるが、大企業の農業参入もことごとく跳ね返されている現状とその中で奮闘する一部の企業(本書ではドール・カルビー・カゴメを紹介)には、今後も是非がんばって欲しいという気持ちにさせられた。

Posted byブクログ

2010/06/21

スーパーマーケットNISHIYAMAのバリューチェーンモデル。 カルビーがつくりあげた「三連番地主義」の目覚ましい成果。 国の規制と戦い、トマト栽培事業を成功へと導いたカゴメ。 海外の富裕層に日本産高品質農産物を売る“辣腕”経営者…… 農業の「ビッグ・ビジネス」は始まっている! ...

スーパーマーケットNISHIYAMAのバリューチェーンモデル。 カルビーがつくりあげた「三連番地主義」の目覚ましい成果。 国の規制と戦い、トマト栽培事業を成功へと導いたカゴメ。 海外の富裕層に日本産高品質農産物を売る“辣腕”経営者…… 農業の「ビッグ・ビジネス」は始まっている! 「いま必要なのは、農業を国民の視点でとらえ直すことだ」と著者は主張する。 生産者の視点でもなく、農協の視点でもなく、まして霞が関や族議員の支店でもなく、 国民経済的な視点で農業全体をとらえ直す時期が来ているということだ。 本来、農地は「資源」そのものだが、現状では生産者の「資産」になっている。 どうすれば農地という資源を有効活用できるか。日本の農業の現状も、 考え方ひとつで大きく見え方が変わってくる。緻密な取材を重ねてきた結果、 「農地や人的資源を有効活用すれば、日本の農業は大きな飛躍を遂げられる」 と断言する著者による最前線リポート。 by amazon

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2009/10/07

 Amazonのネット広告で掲載されており、ついで買いしてしまった1冊。  著者の財部さんは、農業界の人ではなく、もともと金融の方であるから、農業には詳しくなかったのであろうが、足を使っていろいろと調べたようである。読み進めていくと、和郷の木内代表がよく登場してくる。さらに、「...

 Amazonのネット広告で掲載されており、ついで買いしてしまった1冊。  著者の財部さんは、農業界の人ではなく、もともと金融の方であるから、農業には詳しくなかったのであろうが、足を使っていろいろと調べたようである。読み進めていくと、和郷の木内代表がよく登場してくる。さらに、「農業経営者」を出版している、農業技術通信社の昆社長をはじめ、よくお会いする人たちが登場してくる。  内容は、現在の日本の農業全体を見渡し、冷静な分析と、見解。そして、今後についての展望が書かれている。現在の農業全体の分析については、「日本の食と農」を参考にして書かれたのではないかと思われるが、あれほど分厚い本を読むまでもなく、この本にはサマリーとして書かれてあるので、一読の価値ありと思う。

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