のぶカンタービレ! の商品レビュー
ピアニストを目指しながらも聴覚障害を有することの苦難が中心に書かれているのかなと思いきや、良い意味で期待を裏切られた。 書かれているのは一人のピアノの天才とその母親のショパンコンクールへの挑戦物語。 もちろん聴覚障害による苦難は避けて通れないことではあるのだけれど、障害の有無は関...
ピアニストを目指しながらも聴覚障害を有することの苦難が中心に書かれているのかなと思いきや、良い意味で期待を裏切られた。 書かれているのは一人のピアノの天才とその母親のショパンコンクールへの挑戦物語。 もちろん聴覚障害による苦難は避けて通れないことではあるのだけれど、障害の有無は関係なく、音楽の道を目指すというのは、想像以上に経済的にも肉体的にも精神的にもハードなものなのだと思い知らされた。ショパンコンクールに挑むためにピアノを持ち込み、指導者も同伴して1カ月もポーランドに滞在するなんて。 本書にも書かれていたけれど、ピアニストになれるかわからないのに聴覚障害者としての躾よりもピアノを優先させたこと、葛藤もあっただろう。 そこで息子を信じてやれたことが今につながっているのだろうと思う。 とりわけ音楽に造詣が深いわけでもなく、図書館でなんとなく手に取った本だったけれど、たまにはノンフィクションを読むのもいいなと思った。
Posted by
思ったことはすぐ実行に移す。子供の為に全力でコミットしていく親の気概を感じた。音楽はお金がかるので収入があることも必要だけど、これだけ子供のために尽くせる親はそういないんじゃ?お金があっても私には無理だ…伸くんがこの方の子供になれたことで産まれた奇跡かと思います。
Posted by
メインは17歳で挑戦したショパンコンクールの顛末で、前作との重複も多い。それでも、著者の積極的な行動や信行君の前向きな姿勢が描かれていて、彼のプロデビューまでのいきさつがわかる。
Posted by
2017/03/14 一流の道を目指す人は、一流の出会いもたくさんあって、そこからたくさんのことを得ることができる。それは辻井さんで言えばピアノに限ったことではなく、芸術性だったり生き方だったり。何かを極めることはその道一本で通ずることのみならず、万事で通用するものを身につけられ...
2017/03/14 一流の道を目指す人は、一流の出会いもたくさんあって、そこからたくさんのことを得ることができる。それは辻井さんで言えばピアノに限ったことではなく、芸術性だったり生き方だったり。何かを極めることはその道一本で通ずることのみならず、万事で通用するものを身につけられるのではないかと感じた。何かに打ち込むことって素晴らしいなぁ。『人は障害の有無に関わらず、それぞれ世界観を持っている。できないことに縛られず、個性を伸ばすために挑戦する。』『環境に左右されず、自分のやるべきことを淡々と、たくましくやり抜く。』『人は傷ついて成長していく。』など、辻井さん親子は財産となる言葉や経験を先生方からいただいている。それは、辻井さん親子がいつも前向きに頑張り続けているからだろう。
Posted by
・我々に「ためらう」という選択肢はない。目の前に現れたチャンスには必ず挑む。こうしたほうがいいと閃いたら即座に行動に移す。 ・「行きたい」「やりたい」というものにはストップをかけたくない、というのが小さい頃からの教育方針。 ・枠に当てはめるのではなく、個性を引き出す指導が大切...
・我々に「ためらう」という選択肢はない。目の前に現れたチャンスには必ず挑む。こうしたほうがいいと閃いたら即座に行動に移す。 ・「行きたい」「やりたい」というものにはストップをかけたくない、というのが小さい頃からの教育方針。 ・枠に当てはめるのではなく、個性を引き出す指導が大切。銀盤を見て弾いているのではなく音を聴いて弾いている。ピアノが身体の一部になっている才能なのだから、それを素直に引き出せばいいだけ。
Posted by
彼が高校受験の頃、彼が学内でレッスンに向かうのを何度も見かけました。 お母様の努力、袖や席での緊張感はよくわかります。 円熟味を帯びたであろう演奏を聴きたいものです。
Posted by
臨場感があり、自分もその場に居る様な気分になった。 子どもの大きな成長、嬉しさと寂しさの同居かなとも思う。 まだまだこれからどこまで伸びるのか。 才能というのは大きいのだとは思うが、それだけではない何かがあるのではないだろうか。
Posted by
辻井伸行さんは、とても有名なピアニストですよね。目が見えないという障害を抱えながらも、純粋にピアノを愛し、彼のピアノは一音一音が研ぎ澄まされていて、聞いていて癒されます。CDでしか聞いたことがありませんが、一度は生演奏を聞いてみたいと思っていました。 今回、この本を読ませて頂いて...
辻井伸行さんは、とても有名なピアニストですよね。目が見えないという障害を抱えながらも、純粋にピアノを愛し、彼のピアノは一音一音が研ぎ澄まされていて、聞いていて癒されます。CDでしか聞いたことがありませんが、一度は生演奏を聞いてみたいと思っていました。 今回、この本を読ませて頂いて、彼は天才だったということもあるけど、人並み以上の努力があり、またお母様と共に、ここまで歩んできたんだなぁと、改めて思いました。とても前向きに書かれていましたし、コンクールの入選の有無ではなく、本当に辻井伸行さんは、純粋に音楽を愛しているということが、とてもよくわかりました。 彼がプロとして、有名になるまで様々な道のりがあり、また様々な方々との出会い、様々な想いがあったんだなと思います。 この本は、2作目だったのかなと思うので、1作目の「今日の風、なに色?」も読んでみたいと思いました。なんとなく題名がのだめカンタービレに似ていて、図書館で気になり手に取ったのですが、辻井伸行さんも大好きだったドラマだということが、印象に残りました。 改めて、彼の演奏を聞きに行きたいと思いました。
Posted by
ショパン・コンクールまでの歩み。 そして今に続くコンクール後の出発。 ただただすごいの一言で、本当に尊敬してしまう。 ショパンを愛する聴衆の心を動かす素晴らしい演奏を聴きたかったなと思う。 そしてもっともっと高く広い空に飛んでいこうとしている辻井さんの演奏も聴いてみたいと思う。 ...
ショパン・コンクールまでの歩み。 そして今に続くコンクール後の出発。 ただただすごいの一言で、本当に尊敬してしまう。 ショパンを愛する聴衆の心を動かす素晴らしい演奏を聴きたかったなと思う。 そしてもっともっと高く広い空に飛んでいこうとしている辻井さんの演奏も聴いてみたいと思う。 近頃音楽が自分に与える影響の大きさに驚いている。 音楽に支配されてしまうような感覚になる時がある。聴覚しか要らないと思うような。 呼吸すら邪魔で息を止めて、ただただ耳に感覚の全てを集中させる。そんな時。 不思議だなぁと思う。 世界に溢れている音の中から自分にとって特別な音を聞き分けていることを。 辻井さんのピアノも特別な音の一つのようだ。 そして、そう感じているのは私だけではないということも、不思議。 この心の動きは何なんだろう?
Posted by
驚くほど前向きで どこまでも頑張り続ける辻井君の姿を 本書を通して見させてもらい たくさんの元気をもらいました。 私も頑張るぞ!
Posted by