もう一つの青春 の商品レビュー
この10月の30日に78歳で亡くなったというニュースを見て何冊か読んでみようと思いました。その一冊目が福田和子事件を芝居にできるかもしれないと手に取ったわけで、この本は二冊目です。青春時代を回顧した自伝ですが、この著者を知るためには大きな資料になります。八幡製鉄で労働運動に参加し...
この10月の30日に78歳で亡くなったというニュースを見て何冊か読んでみようと思いました。その一冊目が福田和子事件を芝居にできるかもしれないと手に取ったわけで、この本は二冊目です。青春時代を回顧した自伝ですが、この著者を知るためには大きな資料になります。八幡製鉄で労働運動に参加しながら小説家になりたいと習作を書き続け念願の作家となって直木賞を受賞。その道筋を書いたこの本はこの作家の持つ暗さと重たさを教えてくれました。ちょっとやりきれない重いが残りましたが。
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直木賞作家、佐木氏の駆け出しの頃の自伝。高卒後、八幡製鉄に入社し、社内報の編集委員をやりながら、短編を書き始めた頃、こういうように作家になっていくのだ、と思いました。一方、日共への入党、党からの批判・・代々木の独善的姿勢を改めて感じますが、明るくユーモラスな本で、一服した感じがしました。
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