白の鳥と黒の鳥 の商品レビュー
妙な気分にさせられる。 人も動物も植物も非生物も関係なし。 暗くも寂しくも怖くもありつつ あたたかさと優しさも感じられる。
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いしいしんじ氏を表現するなら、 「絵のない絵本」 毎回言ってきたけど、 この本は、その集大成と言っていい。 チープなファンタジーがたくさん散りばめられた、短編集。 昔話などの伝承文学や絵本などは、残酷がつきもの。 この本に収録された数々の物語も、たくさんの残...
いしいしんじ氏を表現するなら、 「絵のない絵本」 毎回言ってきたけど、 この本は、その集大成と言っていい。 チープなファンタジーがたくさん散りばめられた、短編集。 昔話などの伝承文学や絵本などは、残酷がつきもの。 この本に収録された数々の物語も、たくさんの残酷が埋め込まれている。 深く考えずにさらっと読むこと!! お気に入りは 「カラタチとブルーベル」 「緑春」 おススメ
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・・・これ、だいすきなんです・・・!!カラタチとブルーベルにウワアア(´;ω;`)となり、横浜ジェーンのなんともいえぬ極彩色に黙り込み、薄桃色の猫たちに震え上がる。なんておもしろい作家さんなんだ・・・! いままで読まなかったことを公開しました。本当におすすめ。ひとりでも多くの人に...
・・・これ、だいすきなんです・・・!!カラタチとブルーベルにウワアア(´;ω;`)となり、横浜ジェーンのなんともいえぬ極彩色に黙り込み、薄桃色の猫たちに震え上がる。なんておもしろい作家さんなんだ・・・! いままで読まなかったことを公開しました。本当におすすめ。ひとりでも多くの人に読んで欲しいです。いしいさん、ほんとにすごい。
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「少なくとも最後の最後、ばあさんはいいやつに会ったんだ。それで、きもちのいい運転でドライブを楽しんだ。車に乗ってるあいだは、楽しかったろう。少しのあいだ、身の回りのことさえ忘れたかもしれない。おまえさんはな、まちがった場所へ運んだんじゃあない。あの磯できっと正しかった。ばあさんの...
「少なくとも最後の最後、ばあさんはいいやつに会ったんだ。それで、きもちのいい運転でドライブを楽しんだ。車に乗ってるあいだは、楽しかったろう。少しのあいだ、身の回りのことさえ忘れたかもしれない。おまえさんはな、まちがった場所へ運んだんじゃあない。あの磯できっと正しかった。ばあさんの行き先が、おまえにはちゃんときこえたんだよ」 メカさんは口をつぐんだ。 運転手も黙っていた。 みな口をとじ、その場に集ったまま、みも知らない老婆の姿を思い浮かべた。それぞれに、思い描いた相貌はちがっていたが、誰の頭にも、微笑みをたたえた皺まみれの顔しか浮かばなかった。 (ボウリングピンの立つ所)
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薄桃色の猫たちという短編が印象に残っている。 毛をすべて剃られた猫たち。みんなが愛してるのは毛なのだと言う「甥」。 狂喜的で怖かった。
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こんな話も書けるんだなあ。ちゃんとできない人たちだったり、ちょっと外れた人たちだったり。主人公になれないような人が主人公だったりした。
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やっぱりいしいしんじさんの 短編集は素敵。 東京夜話よりもメルヘン度が高い。 しかししっかりと いしいしんじさんらしい 毒が出ている。 もう一度読み返したい。
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最後の太った人たちの国の話読んでたら生きる気力がわいてきた あ~って話とよくわかんない話があったかな いしいしんじさんはクーツェ読んでるけどなんだか不思議だな~
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少々ブラックな短編集。 世にも奇妙な物語的かと思ったら、もうちょっとぶっとんでて、 自由なかんじ? あいかわらず、色んな国(仮想っぽいところも)のエッセンスが織り混ざってる印象を受けます。 感動的な小説とは違うが、確かに同じ人が書いてるんだなあ、と思う。
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