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もう少し知りたい統合失調症の薬と脳 の商品レビュー

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2020/09/25

もう少し知りたい統合失調症の薬と脳 (こころの科学叢書) (和書)2009年02月26日 00:23 福田 正人 日本評論社 2008年11月 統合失調症について最新の認識、多分多くの精神神経科の医者が寄って立っている根拠について分かり易く解説してある本でした。 精神神経科...

もう少し知りたい統合失調症の薬と脳 (こころの科学叢書) (和書)2009年02月26日 00:23 福田 正人 日本評論社 2008年11月 統合失調症について最新の認識、多分多くの精神神経科の医者が寄って立っている根拠について分かり易く解説してある本でした。 精神神経科の医者はこういうことを考えて対応しているんだなってことが分かります。 ただ同じ精神薬理学を解説した本でも見方がいろいろあるからこの本を盲信すればいいと言うことではなく医者がどういう根拠で診察しているかを知るためには必要だと思います。 朝日新聞の書評で香山リカが紹介していた以下2冊も読んでみたのですがなかなか精神薬理学の根拠を前提とすることが難しく、証明されているという実験・試験が追試できないなどもあると言うことでこの本を何処まで信じて良いかは分かりません。 この著者は人間の諸関係を批判するという視点が医者という特権的立場がその諸関係の一形態でしかないという超越的立場に寄って立つ根拠を実験結果によって簡単に判断してしまうその姿勢がどうも安易に感じてしまうのは今現在の精神神経科の医者全てに言えることだからそれで否定してしまうのはどうかとも思うけどやはり疑問・不信は残ります。 妄想・幻聴と宗教の批判(マルクス)における諸関係のコペルニクス的転回又は現実原則・快感原則の批判の可能性は必要だと思うから、人間の神経過敏とか脳の疾患であるという意見になかなか納得できませんでした。 エリオット S.ヴァレンスタイン 「精神疾患は脳の病気か?―向精神薬の科学と虚構」 西城 有朋 「精神科医はなぜ心を病むのか」 この2冊も参考にはなります。どちらが正しいという水掛け論をしたいわけではないけどいろんな意見を聞くことは必要だろうと思います。

Posted byブクログ