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カラー版 浮世絵 の商品レビュー

4.4

15件のお客様レビュー

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2024/06/08

絵画鑑賞ってものは「こういうのが好み」って感覚でみるのが一番だと思ってました。 少し前から浮世絵に興味を持ち、初めはそんな感覚でしたが、ある美術館でスタッフの方に空擦などの技法が使われているのを教えていただいたりして、知ることで面白みも増すと感じました。 この本はタイトルだけで手...

絵画鑑賞ってものは「こういうのが好み」って感覚でみるのが一番だと思ってました。 少し前から浮世絵に興味を持ち、初めはそんな感覚でしたが、ある美術館でスタッフの方に空擦などの技法が使われているのを教えていただいたりして、知ることで面白みも増すと感じました。 この本はタイトルだけで手に取ったのですが、著者も鑑賞には知識も必要と。技法はもちろん描かれた時代背景やその時の人々の暮らし流行などを知ることで、もっと楽しめるってことがわかり奥が深いなぁと。 ただ知識だけの頭でっかちにならないように、好きという感覚も大切にしていきたいと思います。

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2019/09/01

2018/5/13岩波新書にしてはカラー版で浮世絵入門。図書館本で駆け足でめくったが座右に置きたい。★4

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2019/03/27

名古屋市博物館「浮世絵」展覧会に合わせて読みました。浮世絵について、様々な観点から詳しく説明されており、実物を観るのが一層楽しめました。

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2018/11/05

新聞書評にて「正月の読書に好適」ということで。確かにそのとおり。わかりやすい入門書で、装丁もきれいなカラー刷り。子供に裏表紙を曲げられたけれど。。。戯画の所や市場性に関する部分が興味深い。

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2017/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 印刷という大量生産技術を用い、時代の動きを視覚的かつ迅速に報道するという機能が高まるほど、錦絵は近代化の波の中で海外から流入してきた新しい複数技術と否応なく競合せざるをえなくなる。迫真性という点では写真や石版画、銅版画には太刀打ちできず、量産性の面では機械印刷にいずれ圧倒されることになる。  近年の研究では、絵双紙屋の店頭で錦絵にとってかわったのは、日露戦争後にブームとなった絵葉書であるとされる。これも幕末以後の錦絵が強めていった前述の機能ゆえに、絵葉書という写真技術と新しい印刷技術とを用いたメディアに席を譲らざるをえなかったとみることもできるでしょう。(pp.30-31)  合巻などの草双紙の挿絵や役者絵などの中に描かれた庶民の家の居室に置かれた枕屏風に、役者絵などが貼られている光景もよく目にする。町人を主体とした江戸の庶民、ときにはその日暮らしの生活を送っているような下層民でさえも、錦絵を手に入れることができたのである。今日の映画スターのブロマイドのように、浮世絵師が描いた人気役者の似顔絵が彼らの生活空間を彩っていたわけである。(p.142)

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2016/05/19

浮世絵の歴史を丁寧に説明してくれる好著だ.適切な図もあって理解がしやすい.第5章の「錦絵の技法さまざま」で実際に現物を見ないと読み取れない「空摺」などの技法を解説しているが,その通りだと思う.でも,浮世絵の技術は素晴らしい日本の文化だと思う.

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2012/10/08

『201210 美術強化月間』 図版も豊富、適度な薄さ、浮世絵の入門書として最適だろう。 浮世絵の魅力はいくつか並べて鑑賞して初めてわかるものだと思う。色彩の美しさや構図の妙は見れば見るほどその自由な発想に感嘆する。 しかし日本美術は作品タイトルが覚えにくくて仕方ない。

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2012/07/04

浮世絵に関する基礎知識、簡易入門書。浮世絵を勉強するに当たり、先ずはと思って読んでみたけれど、ちょっと手応えがなかったな。

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2012/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

浮世絵の始まりにはいろいろ説があるとのこと。1624年ころの屏風の絵も浮世絵風だ。 本書では、その後の菱川師宣から説明が始まっている。 製法、販売方法、書き方などの説明もある。 浮世絵の種類もいろいろ紹介がある。春画の紹介はあまりない。

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2011/04/29

 「浮世絵類考」の中の写楽に関する評価が、今まで聞いてきた写楽についての美術史の評価に影響しているんですね。でも、本当に、その評価は正しいと思う。今の役者さんの表情を考え併せても、当時の役者さんがどんな方だったのか想像できてしまうほど、よく特徴をとらえた感じになっています。  ...

 「浮世絵類考」の中の写楽に関する評価が、今まで聞いてきた写楽についての美術史の評価に影響しているんですね。でも、本当に、その評価は正しいと思う。今の役者さんの表情を考え併せても、当時の役者さんがどんな方だったのか想像できてしまうほど、よく特徴をとらえた感じになっています。  ところで、この本は、以下のような構成。 第1章 浮世絵のながれ 第2章 錦絵のジャンル 第3章 重ねられた主題と隠された主題 第4章 錦絵はいかにつくられ、売られたか 第5章 錦絵の技法さまざま  ボリュームたっぷりのトピックスですが....  私にとっては、第3章の「重ねられた主題と隠された主題」が印象的。政治的な事件を、何か別の人の話に置き換えて描かれることがたくさんあったそうです。「本能寺の変」も人気テーマとあります。これも明智光秀の桔梗紋がどこかにかかれているのでわかるとかそんな仕掛けになっているそうです。  そうそう歌舞伎でも同じ手法みたことあります。 「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」という歌舞伎の演目は、伊達藩のお家騒動を基に脚色されたもので。伊達藩の家紋「竹に雀」が、正岡の衣装に刺繍されているのです。  こういうことも、説明を聞かないと、わからないですものね。でも、今度から自分でわかるか?というと、そういうわけでもないです...。

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