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脱「資本効率」の経営 の商品レビュー

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2012/08/19

冗長な内容。 基本的にIACがどういうものかがひたすら繰り返される。 そして同じ文章が何度も出てくる。 正直半分読めば十分。 しかし、この内容は面白い。 「IACはすばらしい」という部分ではなく、 なぜIACという概念を導入する必要があるのか、 というところの(日...

冗長な内容。 基本的にIACがどういうものかがひたすら繰り返される。 そして同じ文章が何度も出てくる。 正直半分読めば十分。 しかし、この内容は面白い。 「IACはすばらしい」という部分ではなく、 なぜIACという概念を導入する必要があるのか、 というところの(日本企業の)問題・課題説明が良かった。 日本企業と米国企業のマネジメントの違い。 まず前提として米国経営者のもとには全社のインテリジェンスが集まる仕組みになっており、 それをもとに経営者はゴールとそれを達成するための条件、方法を明確に示し、 非合理なところは徹底的に見直されたプランを各部門に下ろす。 そして経営者と各部門との間で猛烈なディスカッションが行われ、 双方の折り合う目標が決定される。 決定された目標は経営者と各部門との「契約」であるということ。 合意の上の「契約」であるため双方の責任の所在も明確である。 契約を達成しさえすれば、そのための手段はすべて現場任せである。 米国企業の経営者の報酬が高いのは、 「失敗してクビになっても数年間は暮らして行ける程度の報酬」であるということ。 株主の期待に応えられなければ即刻簡単にクビになるため 経営者はリスクをとって思い切った施策を打つ。 内部監査とは3つの領域。 ①会計監査:CPA ②内部統制:CPA&MBA ③業務監査:MBA(事業収益性、実務プロセスの流れ、戦略面のコンサルティング) 日本の内部監査は主に②内部監査とコンプライアンスに力点が置かれている。 (欧米の投資家を納得させるため) ①会計監査は上場企業の義務。 ③業務監査が日本企業は十分にできていない。 欧米企業では、③業務監査こそが企業お収益力と成長力を担保する柱とされている。 IACとは、社内から選出されたチーム(将来の経営者候補)が トップ直轄機関として自社の活動をミクロ・マクロに分析・検証し、 現場に隠れたプロフィットドライバーを見つけ出して、 現場とトップのコミュニケーションをとりながら、 方策としてトップに提案、対策立案から実行までを支援する機関。 IACについては、 確かにサムスン等もIACと同じ機能を持った部門を擁しており、 非常に重要な考えであると感じた。

Posted byブクログ