文芸誤報 の商品レビュー
あいかわらずしょうもない文章だが、専売特許(好事家)ゆえこれからも人生の時間をしょうもない小説読みに費やして、B級グルメライター並に脂肪を増やしていただきたい。
Posted by
200件ほどの文芸書を紹介している。1割もその存在すら知らない本ばかり。でも、その世界にも面白い本はたくさんあるのじゃないか、そう思える、楽しい批評でした。もっと毒のある人かと思いきや(よく読むと毒もまじっています)プロの仕事を感じさせます。
Posted by
齋藤美奈子さんの書評はある意味既存の小説より数倍面白い。その理由は「内なる世界」を外側からバサバサと薙ぎ倒していくようにモノを論じていくスタンスにあるからで、彼女が褒めようが貶めようがアップされた本を読んでみたくなるという不思議な技の持ち主なんですよね。まるで間近で喋っているよう...
齋藤美奈子さんの書評はある意味既存の小説より数倍面白い。その理由は「内なる世界」を外側からバサバサと薙ぎ倒していくようにモノを論じていくスタンスにあるからで、彼女が褒めようが貶めようがアップされた本を読んでみたくなるという不思議な技の持ち主なんですよね。まるで間近で喋っているような軽薄にも思える平易な語り口と鋭い視線で、とにかく突っ込むこと限りなし。多分彼女って本当に本好きなんだろなぁ~、と思わずニヤニヤしながら読めること間違いなし!
Posted by
時に痛快なほどの、辛口書評。 よくぞ言ってくれた!という感じの内容も多々あり、また、作者がそこまで絶賛するなら・・・と興味をもった作品もあり、これから読む本の幅を広げてくれる一冊だった。
Posted by
声に出して笑ってしまう文芸評論。豊崎由美さんを狂犬系・野獣系というけれど、彼女の書評は実際にはすごくほめてる場合が多い。それと比べるとこの筆者はすごくクールだ。けなす時もあくまでクール。そこがいい。 「異業種からの参入組には辻仁成みたいな人もいるが町田康や青山真治もいるわけで甘...
声に出して笑ってしまう文芸評論。豊崎由美さんを狂犬系・野獣系というけれど、彼女の書評は実際にはすごくほめてる場合が多い。それと比べるとこの筆者はすごくクールだ。けなす時もあくまでクール。そこがいい。 「異業種からの参入組には辻仁成みたいな人もいるが町田康や青山真治もいるわけで甘く見ちゃいけない」だって。わはは。 読んですごく楽しめるんだけど、紹介されてる作品を読もうという気にあんまりならないのはなぜ?
Posted by
まずは『文学作品を10倍楽しく読む法』これだけでもこの本を読む価値がありました。 うんうんっと納得して目からうろこが落ちる思いです。 知ってる作家も知らない作家も読んだ本も読んでない本もあっさり味ながら隠し味が毒舌です。 読む人によって本ってのはいろんな見方ができるもんなんだとあ...
まずは『文学作品を10倍楽しく読む法』これだけでもこの本を読む価値がありました。 うんうんっと納得して目からうろこが落ちる思いです。 知ってる作家も知らない作家も読んだ本も読んでない本もあっさり味ながら隠し味が毒舌です。 読む人によって本ってのはいろんな見方ができるもんなんだとあらためてそう思った。
Posted by
「週刊朝日」に連載されていた書評。一回分が二頁なので、あらすじを書くと書評の部分が少ないのが惜しいが、ところどころに斎藤節も。この中から面白そうなのもピックアップできたし。
Posted by
自分で読むのが一番なのかもしれないが、取り上げられている本はほとんどが未読。でも、斎藤さんの書評は、その本を読んでいなくても楽しめる。
Posted by
いいなぁ、斎藤美奈子さん!何度目かの再読になるけど、何度読んでも楽しいし、出版されたばかりのころに読む書評と、かなり時が経ってから読む書評とはかなり味わいが違ってそれもまたよし、という感じ。時事ネタを何年か経って読むのが面白いのと一緒だね。で、斎藤さんの書評って、辛口、と思われた...
いいなぁ、斎藤美奈子さん!何度目かの再読になるけど、何度読んでも楽しいし、出版されたばかりのころに読む書評と、かなり時が経ってから読む書評とはかなり味わいが違ってそれもまたよし、という感じ。時事ネタを何年か経って読むのが面白いのと一緒だね。で、斎藤さんの書評って、辛口、と思われたちだけど実はかなり褒めていることが多いんだよね。ただ、読者のターゲットを、小学校高学年の子どもたちには読んでもらいたい、とか、高校生にぜひ!とか、随分絞っているのが実はちょっと意地悪かな、という匂いもしてまたそれが嬉しかったり。(*^_^*) ヤングアダルトをバカにしているわけでは決してないのだけど、大の大人が真剣に読む本ではないですよ、でもピュアな(あるいは本を読み慣れない)子どもや若者にはとてもいい栄養になるのでは、みたいな扱いって、優しいのか、シビアなのか。そして、金井美恵子「快適生活研究」の書評が可笑しかった。“一時期、金井美恵子の書評は誰も書きたがらないという噂があった、・・・変なことを書いたら作者に馬鹿にされるから。”とあり、そう言えば、金井さんったら一度、斎藤さんのことを「小娘が・・」なんて書いておられたな、なんて思い出したり。でも、斎藤さんは金井さんのこと、お好きなんだなぁ、と。とてもストレートに楽しんでおられて「至福の時が過ごせるはずだ」と締めているんですよ。おぉ、この本はまだ読んでなかった、とか、この作家さん、あのころは華やかだったけど最近どうされてるかな、とかの面白さもあり、とてもよかったです。斎藤さんって文章が上手い!週刊朝日での限られた字数のコラム中で、言いたいことを言い、また、最後にストンを落ちまで用意して読者を笑わせてくれたり、その作家の本質を皮を剥いて見せてくれたり、うん、いいなぁ。大好きです!
Posted by
- 1