合格テキスト 日商簿記1級 商業簿記・会計学(3) の商品レビュー

TAC簿記検定講座【著】

2009/10/04

担当：Hirakawa
対象レベル：初級〜中級
内容：
本支店会計
企業結合、合併
株式交換・会社の分割
連結会計
外貨建財務諸表項目
キャッシュ・フロー計算書

連結会計・企業統合・合併処理の細かな知識を再確認するために用いた。

内容自体はあまり難しくない。というか、頭は使わない。

私自身の会計学の知識が向上していたため手続きを単なる暗記ではなく有機的に記憶できたということもあり読後の満足度も高かった。

業務を行う上で連結会計の知識は必要不可欠であり正確なものが求められるためこれぐらいの知識は最低限金融人なら持っておかなくてはならないだろう。

ただ、処理方法を単に機械的に学んでいる感が否めず（法学に例えると行政法、数学に例えると記号論理学、化学に例えると有機・無機化学をひたすら頭に詰め込んでいく感じ）、この知識をいかにして実務で効率的に用いることのできる知恵に昇華させるか（どのような場合に連結を用いれば経営において利益が最大化するかなど）という観点から考えるとまだまだ実用に耐えうる内容ではない。

そして、誰かその類の本をレビューで私に紹介してください。

そもそもこの本は簿記に合格するための本なので上記のような目的を達成するための本ではないので、そういったことを望むのは全くもっておかど違いなわけであるが（笑）

以上のような理由から、３時間もあれば通読可能なため基本的な会計処理をサラッと復習したいという人には本書は大変有用であろう。