花のかみかざり の商品レビュー
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確かにおおかみのおばあちゃんは怖い。だけど本当はただうらやましかったんだ。赤ちゃんがうらやましかったんだ。 「だっこはこどもだけのもの? いいえ、おとなになっても いくつになっても どんなにとしをとっても みんな みんな だきしめられたいのです。 だって だきしめられるのは 愛されているしるしだもの」 私してないな。それじゃわからないよね、
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最後に、うさぎの看護士さんが狸のおばあちゃんを抱きしめるという最後は感動的ではあるものの、狼のおばあちゃんのさびしい気持ちが痛いようにわかります。そういうことで、感動的なお話ではあるものの、ちょっと残酷な気持ちで救いがないように感じてしまいました。
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読み手である私の方がウルウルして、声がつまるほど^^; ハグすることの大切さを改めて気付かされました。
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表紙と題名から想像していた物語より重かったです。 おおかみのおばあさんの最後のお願いを 自分の偏見で気付けず、叶えてあげられなかったこと を悔やみ続けていたうさぎの看護師さんが おばあさんとの会話でこころを溶かしていきます。 うさぎさん、ちゃんと泣けてよかったですね。
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【この書評に関する回想コメント―ちょっと長い自分語り】 この絵本は、2008年11月下旬に、 bk1より献本でお送りいただいた本でした。 私は、2003年11月からbk1への 書評の投稿を始めていたのですが、 マイペースに投稿しており、月に1本から2本、 少ない時は年に1本なん...
【この書評に関する回想コメント―ちょっと長い自分語り】 この絵本は、2008年11月下旬に、 bk1より献本でお送りいただいた本でした。 私は、2003年11月からbk1への 書評の投稿を始めていたのですが、 マイペースに投稿しており、月に1本から2本、 少ない時は年に1本なんてこともあるくらいでした。 そんなマイペースな書評家だったのですが、 さらに筆がとまる出来事がありました。 2008年4月10日に、 うつで闘病中だった彼氏が突然の心停止で亡くなったのでした。 それでも、仕事に行けて、ご飯を食べて、寝て、私は生きている。 なんで???? しばらく、読めない書けない日々が続きましたが、 2008年10月、私は書評の世界に帰ってきていました。 仕事でマルチメディアDAISY版図書や教科書を 紹介したり、販売したりしていたので、 やはり周りにいつも本があったからでしょう。 教科書に収録されている杉みき子さんの 「わらぐつの中の神さま」について書こうかなと思ったのが、 復帰のきっかけでした。 でも、ちょっとしたことで泣いたりするような精神状態でしたから、 書評には彼を亡くしたことが行間に時にはたっぷりと 注がれてしまっていました。 そんなときに来たのが、本書の献本でした。 私の専門も、そして私が大切な人を亡くしたこともお気づきになっていて、 それでのご依頼でした。 この絵本の書評を書いたことは、私のターニングポイントになりました。 絵本の大人読みという私の軸の一つは、 ここから生まれたのだと思います。 以下、タイトルも入れて、全文引用します。 ****** だきしめるのは 無言の 全面的な 存在肯定の しるし。 ** 誰もが多かれ少なかれ傷を抱えている。 ずっとしまいこんだまま誰にも話せないこともある。 その秘密をうさぎがたぬきのおばあちゃんに話せたのは、 おばあちゃんがうさぎを、だきよせたから。 「わたしに はなしておくれ」という言葉より前に だきよせるという行為があったからこそ、 うさぎは胸にずっとつっかえていたことを話すことができたのだ。 ずっと話せないでいたのは、うさぎはそれを 取り返しのつかないことだと思っていたから。 さいごのねがいをきいてあげられなかったこと。 それはもっとも大きな傷になる。 それがさいごだとわかっていたら、 もっともっとしてあげられたことがあっただろうと・・・。 取り返しがつかないことをずっとずっと考え続けてしまうこともある。 でも、うさぎは、その傷から逃げずに現場に居続けた。 苦しみながらも居続けた。 そのときの学びから逃げずに、 おおかみのおばあちゃんにはしてあげられなかったことを、 他の誰かにしてあげようと決意したのだと思う。 だから癒しのときが訪れた。 おおかみのおばあちゃんにしてあげられなかったことを、 たぬきのおばあちゃんにしてあげることで、 うさぎはおおかみのおばあちゃんに謝ることができた。 たぬきのおばあちゃんはうさぎをだきしめることで おおかみのおばあちゃんの代わりに許しを与えることで 介助されているという受身の立場だけではない存在になった。 花のかみかざりは、うさぎがたぬきのおばあちゃんに つけてあげたものだった。 それをたぬきのおばあちゃんからうさぎにつけてあげるのだ。 ふたりが介助する者される者の立場を超えたことを このかみかざりは象徴しているように思う。 最初の絵と最後のひとつ前の絵は、 うさぎにかみかざりがついていないのといるのと、 一見それしか変わっていないように見える。 だが実はその間に起こった変化はとてつもなく大きいものだったはずだ。 たぬきのおばあちゃんがうさぎをだきよせたとき、 それはうさぎへの無言の全面的な存在肯定として伝わったはずだ。 ここにいていいのよ。今までよくがんばってきたわねと聞こえたはずだ。 問題が自分のキャパシティーを超えていると思ったとき、 相手にかける言葉をなくしたとき、 人は逃げ出してしまいたくなるものだ。 だけど、逃げずに、それでも居続けること、 ここにずっといるよ、応援しているよと 静かに伝えることは、 自分が思っている以上に、意味があることだ。 抱きしめることは、あなたはあなたでいていいのよと伝える 最強の魔法であるに違いない。
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優しい看護婦のうさぎさんの心の中には、忘れられない深い傷があった。死間際のおおかみのお婆さんに「だきしめておくれ」と頼まれたのにそれが出来なかったこと。後悔と、哀しみに押しつぶされそうなうさぎさんを患者のたぬきのおばあちゃんがやさしくそっと包み込みます。
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人に抱きしめられることで、愛情を感じることができるという 考え方に共感しました。これを教訓に自分の子供に対して、 抱きしめてあげようと思いました。 いもとようこさんの絵がやさしいのに加えて、たぬきの おばあさんとうさぎさんのやりとりがほのぼのとしていて、何か ほっとさせられます。
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寝る前に読んであげたんだけど、感動してウルルときてたスズ♪ 本を読みながら感動できるってステキ★
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