IT投資とコストマネジメント の商品レビュー

東山尚【著】,日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)【監修】

2024/01/16

新しい仕事をするにあたって基礎的な知識を得たくて手に取ってみた。
3章の「経営リソースとしての情報システム資産価値」、4章「ITコストマネジメント」、5章「IT投資と投資効果の把握」は、経理部門およびIT部門の上位マネジャー向けの内容になっていると思う。
後半の付属資料として「欧米先進諸国のユーザ企業のIT投資とITコストマネジメント」は米国、英国、フランス、ドイツと日本を比べた表がなかなか味わい深い出来になっていました。本の作成時期が少し古いけど、文化的な背景からの掘り下げは教養の一部として良いかなと。

この本の対象読者は本当にニッチだと思われるが、日本でもIT部門従事者やIT企業で勤めるシニアなマネージャーは、こういう知識を得ながら、世界と戦う必要が出てきていると思う。

特に、コストを意識しないサービス残業や成果の責任が曖昧になりがちな文化は、経済が良ければ良い面もあるけど、数値化をして行くことが人材の活用の観点からも良いのでは無いかと思った。

星５つにしたのは、自分が欲しい情報がまとまって載っていた事によるもので、興味が無い人は参考にせぬよう。