中学受験の失敗学 の商品レビュー
現・お茶の水大学大学院博士課程在籍、四谷大塚系列の学習塾、家庭教師等で中学受験指導経験のある作者による中学受験批判。 【構成】 序にかえて 情報のかたよりが「ツカレ親」を生む 第1章 止まらないツカレ親の暴走-驚愕エピソード集 第2章 ツカレ親を分析する 第3章 対策編-志望校...
現・お茶の水大学大学院博士課程在籍、四谷大塚系列の学習塾、家庭教師等で中学受験指導経験のある作者による中学受験批判。 【構成】 序にかえて 情報のかたよりが「ツカレ親」を生む 第1章 止まらないツカレ親の暴走-驚愕エピソード集 第2章 ツカレ親を分析する 第3章 対策編-志望校全滅を避けるために 作者によれば、「ツカレ親」は受験熱に取り「憑かれ」、子どもの受験に「疲れ」果ててしまった親たちのことである。 作者が主張するのは、親の教育への無理解によって子どもに無理を強いているという面があるという点、塾・家庭教師への月謝等の費用対効果は必ずしもよくないという点であろう。 まあ、言いたいことはわかるがわざわざ本にするほどの内容ではあるまい。 それよりも、本文中に幾度となく登場する偏差値についての言及である。作者は算数の指導もしているようだが、以下の文章を読むにつけて偏差値の意味を理解できているのか相当疑問である。 「各学校の偏差値というのは、あくまで一つの目安に過ぎません。例えば、ある学校の偏差値が55だったとして、それは、「平均して55ぐらいの偏差値がとれている子どもであれば、合格の可能性が高いよ」ということであって、受験本番での合格者の偏差値平均は若干の変動を見せる可能性があります。」(p.121より引用)
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お仕事勉強のため、実態把握の意味合いで。 この業界、っていうか進学塾のCSって何だろう? 志望校合格ってのはあくまでも結果なわけで。 まぁ切羽詰まったらちゃんと考えよう。 子ども自身の能力とか資質に言及した部分は見もの、まぁ当然のコトを言ってるんですけど。
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[ 内容 ] 受験雑誌に載らない、塾も教えてくれない裏事情。 中高一貫校への幻想、無謀な学習計画、無理な目標設定…。 失敗例から学ぶ合格のコツ。 [ 目次 ] 序にかえて 情報のかたよりが「ツカレ親」を生む 第1章 止まらないツカレ親の暴走―驚愕エピソード集(「指定日までに、娘...
[ 内容 ] 受験雑誌に載らない、塾も教えてくれない裏事情。 中高一貫校への幻想、無謀な学習計画、無理な目標設定…。 失敗例から学ぶ合格のコツ。 [ 目次 ] 序にかえて 情報のかたよりが「ツカレ親」を生む 第1章 止まらないツカレ親の暴走―驚愕エピソード集(「指定日までに、娘の成績上げといて」― 丸投げ&恫喝の恐怖;「子どもの暗記にまで責任持つのが塾の仕事でしょ?」―自習時間ゼロは当たり前?;「どうにかして合格に変えてもらえないんですか?」―裏口入学志願者ここにあり ほか) 第2章 ツカレ親を分析する(ツカレ親とは;中学受験の目的がおかしい;学力をめぐる誤解 ほか) 第3章 対策編―志望校全滅を避けるために(あなたにその覚悟があるのか;志望校は、あきらめとともに選ぶ;いかに悪あがきするか ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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家庭教師を長く体験した著者が、中学受験に間違った臨み方をしてしまっている「ツカレ親」の実例を紹介した体験記。具体的で読みやすい、単にインパクトのあるものを集めて呆れ笑ってやろうという趣旨ではなく、誰しもが心に留めておくべき意識・或いは行動を促すための書と感じた。
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さて、本書について瀬川さんは 「本書に対して「中学受験の否定的側面ばかりを強調している」という批判があったとしても、 本書の意図するところは、まさにそこにあるのです」 と述べています。 「さあ! 親子二人三脚で有名私立中学の合格を勝ち取ろう!」 ってな本が氾濫している昨今に...
さて、本書について瀬川さんは 「本書に対して「中学受験の否定的側面ばかりを強調している」という批判があったとしても、 本書の意図するところは、まさにそこにあるのです」 と述べています。 「さあ! 親子二人三脚で有名私立中学の合格を勝ち取ろう!」 ってな本が氾濫している昨今において、なかなか面白い視点でございます☆ むしろ、そういった姿勢の『プレジデントファミリー』なんかが批判の対象に(笑)。はっはっは。 ちなみに瀬川さんの述べるこの姿勢は、一冊を通してかなり一貫しているかと。 たとえば本書の中には、家庭教師会社の「銭ゲバ」営業担当者が紹介されているのですが、 その一方の良心的な営業に関しては一切書かれていない! ほんとに、塾とか家庭教師会社とかが敵に見えてくるような本です(笑)。 そんな風に、通常とは逆の視点から「中学受験」を語っているわけですが、 行き着くところはセオリーどおりな感じですな。 結論が一定になるっていうのは、まあ、当たり前っちゃ当たり前だけど。 【目次】 序にかえて ― 情報のかたよりが「ツカレ親」を生む 第一章 止まらないツカレ親の暴走 ― 驚愕のエピソード集 第二章 ツカレ親を分析する 第三章 対策編 ― 志望校全滅を避けるために おわりに ― もう一つの問題 あとがき
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著者はプロの家庭教師。 なんであれ、親が子供に自分のやり方を押し付けるのはよくないってことが分かりました。個人的には反省をいたしました。 本書が愚痴ばかりといえば愚痴ばかりな気もしますが、著者にはそれなりに愛があると思います。我が子より明らかにデキの良い子の勉強法をまねても大ケガ...
著者はプロの家庭教師。 なんであれ、親が子供に自分のやり方を押し付けるのはよくないってことが分かりました。個人的には反省をいたしました。 本書が愚痴ばかりといえば愚痴ばかりな気もしますが、著者にはそれなりに愛があると思います。我が子より明らかにデキの良い子の勉強法をまねても大ケガをするだけですよともっと言ってやってください。
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中学受験において、わが子が合格することしか頭になく、実際の子どものレベルと志望校のレベルの差にも気づかなかったり、時間の許す限り、塾や家庭教師、個別などでスケジュールを埋め、満足したりと全くと言っていいほど周りが見えなくなってしまった、受験に取り憑かれ、疲れ果てたツカレ親を失笑し...
中学受験において、わが子が合格することしか頭になく、実際の子どものレベルと志望校のレベルの差にも気づかなかったり、時間の許す限り、塾や家庭教師、個別などでスケジュールを埋め、満足したりと全くと言っていいほど周りが見えなくなってしまった、受験に取り憑かれ、疲れ果てたツカレ親を失笑している。 著者は大手受験塾の講師や家庭教師の経歴があり、受験生を合格に導く側の人である。 わが子の受験経験からも言えるのだが、確かに、あと何をすれば合格できるのかを毎日毎日考え続け、不眠にさえなったりもし、冷静さを欠いていたことは反省点でもある。 下の子も中学受験に向けて塾に通っているが志望校選びや時間の管理などにおいて考える良い機会となった。
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自分も中学受験をした身ですが、うちの親はこの本でいう「ツカレ親」の正反対だったなぁと今更ながら感謝しました。ツカレ親のエピソードを読むだけでもネタになって面白いので、中学受験とは無縁の人も楽しく読めると思います。私自身家庭教師や塾講師をしたことがあるのでなんとなく分かりますが、こ...
自分も中学受験をした身ですが、うちの親はこの本でいう「ツカレ親」の正反対だったなぁと今更ながら感謝しました。ツカレ親のエピソードを読むだけでもネタになって面白いので、中学受験とは無縁の人も楽しく読めると思います。私自身家庭教師や塾講師をしたことがあるのでなんとなく分かりますが、この筆者の言っていることは実際ほとんど正しいと思います。
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