Q-U式学級づくり 中学校 の商品レビュー

河村茂雄,粕谷貴志,鹿嶋真弓,小野寺正己【編著】

思い出に残る最高の学級づくり

[teachwithwalt]

その年受け持ったクラスはいじめや男女の衝突が少なくなく、ルールに関して生徒たち同士での話し合いに重点を置くようにした一年でした。Q-Uと本書の指導法とアイデアを拠り所に、構成的グループエンカウンターの年間計画を立てて定期的に行いました。
トラブルがあれば本音を吐露しあう機会をしっかり設け、その都度お互いの思い違いを修正していくようにしました。
生徒たちの中でトラブルが起こってもそれは良いクラスにするための考えや行動であったということに結びつけると、良いクラスにするためにはルールが必要であるなど学級を思う意識が芽生え始めるようになり、日に日にクラスのつながり合いが強くなっていきました。周囲のトラブルも見る見る減っていきました。
指導がうまくいき生徒たちもルールを守り自立しだすと学級経営はとても面白く楽しいです。
かつて感じられなかった教師のやりがいを感じられたのもこの年が初めてでした。

手放せないツールです

[脱トラウマ教師]

Q-Uが今紙面やメディアでとりあげられているが、
学級経営と指導方法が以前のものと明らかに変わってきたからだと思う。
自分も数年前よりQ-U導入をして授業づくりをしているが、
自分がやってきている指導の結果を定期的に確認しながら一年をかけて指導の調整ができるところが大きい。
教師のテクニックや力量というよりも学級の状態を的確に把握することで、
変化させた柔軟な授業づくりができるかどうかが今後の教師に求められ側面だからだと思う。
学級の把握ができる手段があればQ-Uでなくとも良いと思うのだが、
もし他に方法がないのであれば、このQ-Uは特に効果を発揮できる。
自分もQ-Uを使って本書のアドバイスを取り入れたことにより、授業と指導の幅が大きく変わった。
数値で表された結果から先手を打ったピンポイントでのコンタクトが功を奏したと思う。
今では学級状態の把握ができるQ-Uはなくてはならないものになっている。

教師も成長できます

[thinksodeeply]

教師としての自分の指導を客観的にフィードバックしたことなどなかったですが、
このQ-U式学級づくりは自分の指導に足りない部分を気付かせてくれるため
今までにはない指導法を取り入れることができました。
Q-Uテストを定期的に行えばそれまでやってきた自分の指導の成果がわかるので、
学期末に向かってやるべき方針がその都度立てられるようになりました。
年間を通した育成テーマの指導モデルがあるので、その時期に必要な指導をひとつずつ積み上げられ、
学級経営を計画的に進めることができるようになったことは教師として大きな自信につながりました。