すぐわかる西洋絵画よみとき66のキーワード の商品レビュー
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ちょっと、余り見かけない絵画解説が、書かれている。 西洋絵画は、宗教的なものが反映されているのが、殆どである。 怖い西洋絵画もあり、美しい王朝絵画もある中で、この本の66ものキーワードとは・・・・ 空間(天国、地獄、太陽、月、星、庭、道、心の遠近)だけでも8つある。 その他、時間、人間、自然と、、、、分かれて説明がされており、このキーワードを2ページの見開きにしているから、読み易い(見易い)。 そして、今まで、美術史や絵画関係の本にあまり掲載されていない作品が、殆どである。(私が、知らないだけかもしれないけど) p78の「いかさま師」位で、見たことのある作品が、登場してくる。 p93の「天秤を持つ女」等、図像を読む、所を見ないと、こんなに、奥深い物とは、思わなかった。 ちょっと、美術館へ行く時の楽しみが、増えたような気がした。 でも、何度か、読み返さないと、忘れてしまいそうな気がする。(年かも・・・・(笑))
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西洋絵画は約束事にがんじがらめだが、時代の反映とも言えるし、逆に縛られることによって想像力が働くし、そこに新しい意味を盛り込むこともできる。シンボル、アレゴリー、アトリビュートに限らず、いろいろなキーワードが取り上げてあって大変面白かった。一つのキーワードごとに2つ作品が挙げられ...
西洋絵画は約束事にがんじがらめだが、時代の反映とも言えるし、逆に縛られることによって想像力が働くし、そこに新しい意味を盛り込むこともできる。シンボル、アレゴリー、アトリビュートに限らず、いろいろなキーワードが取り上げてあって大変面白かった。一つのキーワードごとに2つ作品が挙げられていて、楽しく絵画鑑賞ができた。美術館で絵画を見るときにおおいに生かすことができるだろう。 例えば、天国、太陽、月、星、道、時、四季、朝、生命の水、ファム・ファタル、アンドロギュノス、室内、7つの大罪、五感、夢、手、三角形、色彩、天秤、楽器、鏡、羊、犬、鳩、蝶、バラ、ユリ、ヒマワリ、糸杉、虹、影、ヴァニタス・・・
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読書録「すぐわかる西洋絵画よみとき66のキーワード」3 監修 千足伸行 出版 東京美術 p56より引用 “人は、旅の道程に人生を重ね合わせて感慨 に耽り、それゆえに人の「旅」に対する関心 はいつの時代も涸れることはない。” 目次から抜粋引用 “空間(世界と宇宙) 時間(時...
読書録「すぐわかる西洋絵画よみとき66のキーワード」3 監修 千足伸行 出版 東京美術 p56より引用 “人は、旅の道程に人生を重ね合わせて感慨 に耽り、それゆえに人の「旅」に対する関心 はいつの時代も涸れることはない。” 目次から抜粋引用 “空間(世界と宇宙) 時間(時の流れ) 人間 自然” 西洋絵画に散りばめられる、物や人物が持 つ意味を解説する一冊。 天国や地獄などの大きなところから人の手 や動物・植物などごく身近なものまで、描か れた事物に込められたり隠された意味を、 時代背景も交えて解説されています。 上記の引用は、旅を描いた絵について書か れた項での一節。 絵だけでなく、旅に関するエッセイなどを読 んでいると、自分ではあまり行かない私でも、 思うところが溢れてきます。 産業革命で蒸気機関が発達したことによって、 旅を主題にした絵がよく見受けられるように なったとのことです。普遍的な芸術分野で あっても、世の中と時の流れに添って、常に 変化しているものなのだなと思いました。 巻末に索引と用語解説がまとめてあって、 後から読みかえすのに使いやすいのではない でしょうか。 ーーーーー
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たくさんの絵があって、それぞれ関連する別の絵画や、注目すべき部分などが参考作品・クローズアップとして提示されているので、初心者には「こんなテーマでこんな作品があるんだ」という発見になる。 ただ、全体的にメジャーからちょっと外れたものが多く、絵が好みでないと興味がそがれてしまう気が...
たくさんの絵があって、それぞれ関連する別の絵画や、注目すべき部分などが参考作品・クローズアップとして提示されているので、初心者には「こんなテーマでこんな作品があるんだ」という発見になる。 ただ、全体的にメジャーからちょっと外れたものが多く、絵が好みでないと興味がそがれてしまう気がする。 自分としては、はじめににある「絵の中の『リンゴ』や『鳩』に託された様々な約束事」など、シンボリックなものの説明を期待して手にとったのだが、そういう意味では期待はずれだったし、絵画の説明ももの足りなかった。
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