冥府神の産声 新装版 の商品レビュー
新宿中央公園で帝都大学の吉井教授が刺殺された。 吉井は「日本脳死問題臨時調整委員会」の中心的存在であり、臓器移植の推進派であった。 かつて吉井の右腕的存在であった相馬研一郎は、吉井と衝突し5年前に大学を去り、現在は医療ライターとなっていた。 医療専門誌・メディカルビュウの編集長か...
新宿中央公園で帝都大学の吉井教授が刺殺された。 吉井は「日本脳死問題臨時調整委員会」の中心的存在であり、臓器移植の推進派であった。 かつて吉井の右腕的存在であった相馬研一郎は、吉井と衝突し5年前に大学を去り、現在は医療ライターとなっていた。 医療専門誌・メディカルビュウの編集長から大学の内情を探るように依頼され、大学を訪れた相馬は元同僚であり、吉井の左腕と言われていた九条昭彦の姿を見かける。 そこで九条もまた2年前に研究室を離れていたこと、そして現在は新宿のホームレス街にいることを知る。 そんな相馬に桃園製薬のプロパー・時生保が接近。 相馬は「脳死臨調」のことや事件のことを調べることになるが・・・。 これまた違った、社会派な内容でした。 脳死の判定基準。本当に難しいのですね。。。 身内の死を認めたくない者、臓器移植を待ち望んでいる者。 結局最後は人の情・心の問題となりそうで、線引きなんて不可能なんじゃないかと思ってしまう。 しかし解説にもありましたが、この内容を北森さんが取材や資料で描いたなんて、本当に凄いと感じてしまいます。 海堂さんはお医者さんですから、いわば自分のフィールドなわけですけど。 推進派、反対派のトップの心の動きもリアルですが、移植に関わる製薬会社の思惑なども真に迫っていて、ぐいぐい読まされました。 ですがトウトの能力がちょっと邪魔だったなぁ。 結局彼女のことははっきりされておらず、そのあたりで消化不良でした・・・。
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相馬は、五年前脳死臨調でリーダー的であった帝都大学医学部教授の吉井の部下として働いていた。 今は、医療ライターとして暮らしていた。 ある日、その吉井が新宿の公園で殺された。 新聞でも取り出されたこの事件に興味を持ち、相馬は帝都大学を訪れる。 裏門を潜りそこで、かつての同僚...
相馬は、五年前脳死臨調でリーダー的であった帝都大学医学部教授の吉井の部下として働いていた。 今は、医療ライターとして暮らしていた。 ある日、その吉井が新宿の公園で殺された。 新聞でも取り出されたこの事件に興味を持ち、相馬は帝都大学を訪れる。 裏門を潜りそこで、かつての同僚であった、九条の影を見かける。 相馬は、調べ物をし九条の捜索をする。 そして、九条はホームレスになり新宿のホームレス街に住んでいた。 九条のそばには、不思議な能力を持つ少女トウトと一緒に暮らしていた・・・・。 吉井の殺人事件と九条の関係は? 九条が行った禁断の実験とは? 人の死を題材にした医療ミステリーです。 と言う事で、北森鴻が描く医療ミステリー。 なかなか面白かったです。 でも、やっぱり内容的にちょっと暗い話になります。 ま~医療どっぷりって訳でないので読みやすいかな?
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評判の高い「狐罠」と迷ってこっちを選択...。 ミスったか...? たまたま続けて医療系ものを読んでしまった為か いまいち内容が頭に入ってこない。 脳死をめぐる論争、利権などが交錯しそれ故に 起こった殺人事件を追うというストーリーでしたが あくまでも文字を追っていた印象だけが残...
評判の高い「狐罠」と迷ってこっちを選択...。 ミスったか...? たまたま続けて医療系ものを読んでしまった為か いまいち内容が頭に入ってこない。 脳死をめぐる論争、利権などが交錯しそれ故に 起こった殺人事件を追うというストーリーでしたが あくまでも文字を追っていた印象だけが残る。 うーん...タイミングが悪かったのかなー。 狐罠に期待!
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2008/12/02 長らく絶版だった著作が新装版で復刊。 ずっと読みたいと思っていたものをやっと読むことが出来た。 読んでいる途中、これは北川歩実の著作か?と錯覚する。
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