ヒトの心はどこから生まれるのか の商品レビュー
前半は4名の著者が各章で専門について書いている.個々の内容は面白いがテーマとしての統一感に欠けている. 後半は3名の対談である.過去の研究内容についてこぼれだす知識はこれまた面白い.ただ,ウェブや携帯といった,将来の情報系の話については随分と保守的であり,思考の発展を何故か停止し...
前半は4名の著者が各章で専門について書いている.個々の内容は面白いがテーマとしての統一感に欠けている. 後半は3名の対談である.過去の研究内容についてこぼれだす知識はこれまた面白い.ただ,ウェブや携帯といった,将来の情報系の話については随分と保守的であり,思考の発展を何故か停止してしまっているようである.
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心というものの物質的基盤は確かに脳神経系の働きである。 遺伝というのは一生涯変わらないものではなく、むしろ生きる田mえに必要な変化を導いていると理解すべき。 馬鹿は死ななきゃ直らない、じゃなくて、馬鹿も死ぬ前には変化する。
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前半はエッセー風の読み物四本、後半は座談会という形式。前半と後半で共通しているのは長谷川氏のみで、扱っている話題も全く違うので(前半は遺伝子の話が中心、後半は脳科学の話題)、ちょっとまとまりがない印象の本だが、通勤途中などに読むにはよい分量・動物の行動を「喜んでいる」などと解釈す...
前半はエッセー風の読み物四本、後半は座談会という形式。前半と後半で共通しているのは長谷川氏のみで、扱っている話題も全く違うので(前半は遺伝子の話が中心、後半は脳科学の話題)、ちょっとまとまりがない印象の本だが、通勤途中などに読むにはよい分量・動物の行動を「喜んでいる」などと解釈するような共感性が心の理解には必要か?これを否定してしまうと、できることは表出と脳の状態を測定することだけになってしまう。かつての行動主義?・サルの子は母親の体毛を掴んでいるので、抱っこされるときは顔が胸につく(顔を見つめあうことがない)。ヒトは体毛がないので横抱きになり、親子で見つめあう・「個体発生は系統発生を繰り返す」というフレーズが頭から去っていかないため、発達がそうだから心もそのように進化してきたと考えがち。が、これがかならずしも正しいとは限らない
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