履き忘れたもう片方の靴 の商品レビュー
【本の内容】 華やかな夜の街で、金持ちの男女に求められるまま、体を売るヒカル。 彼の美しさに魅了されたヒムロは、自分の奴隷にならないかとヒカルを誘う。 監禁、過酷な調教…やがて肉体に手を加えられ、ヒカルはどの女よりも美しい乳房とペニスを持った完璧な両性具有者になるのだが…全選...
【本の内容】 華やかな夜の街で、金持ちの男女に求められるまま、体を売るヒカル。 彼の美しさに魅了されたヒムロは、自分の奴隷にならないかとヒカルを誘う。 監禁、過酷な調教…やがて肉体に手を加えられ、ヒカルはどの女よりも美しい乳房とペニスを持った完璧な両性具有者になるのだが…全選考委員を震撼させ、第30回文藝賞佳作となった衝撃作。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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すいません、よく分かりませんでした。 とにかくひたすらエロくてエグい小説です。エロティックな描写があるとはいえ、物語世界に溢れているのは不気味さ、気持ち悪さ、暴力ばかり。この作者が今はホラー作家だと知って、なんとなく納得。 試しに読んでみたいという方は、一番後ろの「解説」を読んで...
すいません、よく分かりませんでした。 とにかくひたすらエロくてエグい小説です。エロティックな描写があるとはいえ、物語世界に溢れているのは不気味さ、気持ち悪さ、暴力ばかり。この作者が今はホラー作家だと知って、なんとなく納得。 試しに読んでみたいという方は、一番後ろの「解説」を読んでからの方が分かりやすくていいかも。
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美しい男娼のヒカルは、男たちから徹底的に凌辱され喰らわれるが本人はただ受け入れ、何も感じない。痛みは一過性のモノ。ただ通り過ぎるだけ。アゲハの蝶の刺青をされ、胸にシリコンを入れ体毛を全て抜き、シーメールとなるが、ヒカルにとってはどうでも良いこと。ただ、風が吹いている。ぽっかりと空...
美しい男娼のヒカルは、男たちから徹底的に凌辱され喰らわれるが本人はただ受け入れ、何も感じない。痛みは一過性のモノ。ただ通り過ぎるだけ。アゲハの蝶の刺青をされ、胸にシリコンを入れ体毛を全て抜き、シーメールとなるが、ヒカルにとってはどうでも良いこと。ただ、風が吹いている。ぽっかりと空いた暗く深い穴。 じわじわとくる。
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大石圭 3冊目。これまた中学2年のころ。 できたばかりの近所の図書館で借りた。 中学生が読む本ではないですね。 シーメールってほんとにおるんかい? その美意識、理解できへん。 刺激強すぎです。 こうして、へんちくりんな今の自分ができたのか。 と思うこのごろ。
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第30回文藝賞佳作になった、大石圭のデビュー作。 都会の夜の街で、身体を売っているヒカルは、ヒムロという男に調教され身体をかえられ、両性具有(シーメール)になる。 これでもかとエロティックな描写が続くので、煙にまかれる。 が、ここで描かれているのは、自己愛が突き抜けて...
第30回文藝賞佳作になった、大石圭のデビュー作。 都会の夜の街で、身体を売っているヒカルは、ヒムロという男に調教され身体をかえられ、両性具有(シーメール)になる。 これでもかとエロティックな描写が続くので、煙にまかれる。 が、ここで描かれているのは、自己愛が突き抜けてしまって、自我を失った少年の姿だ。ヒカルは、求められるままに抱き、抱かれる。どんな暴力も拒絶しない。受け入れる。 けれど、その身体は改造されても、ヒカルという個は変わらない。 彼を保持しているのは、「履き忘れた片方の靴」のような喪失感だ。そして、それは彼だけのもので、彼はそれを他者と共有したり共感することをよしとしないし、そうしようともしない。共有しないことによって、自分を自分だけで愛しているのだ。 なんという孤高の自己愛。 完結されている感情。 大石圭は、馴れ合うことを拒絶している作家だと思う。 そして、その姿に独自の美しさを与えている。 鋼のようなクリスタルのような美しさは、彼独自のもので、稀有な存在だと、私は思う。
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男性も女性も相手をする、青年。 調教をうけ、「シーメール」(体は女性ながら男性の象徴だけは残してある)へと変貌していく これねぇ、書名だけ見て「面白そう」って借りたんだけど・・・ 中身読んで絶句。 いや、アブノーマルな世界を頭から否定するわけじゃないけれど あまりに直截的な表現...
男性も女性も相手をする、青年。 調教をうけ、「シーメール」(体は女性ながら男性の象徴だけは残してある)へと変貌していく これねぇ、書名だけ見て「面白そう」って借りたんだけど・・・ 中身読んで絶句。 いや、アブノーマルな世界を頭から否定するわけじゃないけれど あまりに直截的な表現の連続で、辟易でした。
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94年発表作品なのに、現在から未来へ増幅するだろう空虚な闇を描いている気がした。 最初は、男性作家だという事に驚いたが、読み進めるうちに、男性だからこそ書けたのかもしれないと思えるようになった。 賛否両論な作品だと思う。
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復刊ドットコムのメールを読んで、気になって入手しました〜。 まだ数ページしか目を通してないけど…B.T.あづまの漫画を連想してしまいました。
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とある有名なブログサイトさんが、この本のタイトルをもじって付けてらっしゃったんですが。 個人的な感想で申し訳ないですが(いつもだろ)、 こういう、徒然…っていうの?叙情的…っていうの? なんと言うのかわからないけれど、起承転結がない作品は 読み応えに欠けるなー と思った。 何...
とある有名なブログサイトさんが、この本のタイトルをもじって付けてらっしゃったんですが。 個人的な感想で申し訳ないですが(いつもだろ)、 こういう、徒然…っていうの?叙情的…っていうの? なんと言うのかわからないけれど、起承転結がない作品は 読み応えに欠けるなー と思った。 何かしら日常とはかけ離れたものを求めて小説を読むので、 日常にありがちな、街ですれ違う人の中に主人公が紛れ込んでいそうなものは なんだか な って思います。 その街ですれ違う人の中に主人公が紛れ込んでいそうな感覚というのは ある意味でとても面白いし、それだけリアリティがあるってことで良作なのかもしれませんが 今回の場合はちょっと違うように感じました。 主人公のヒカルが抱える虚無感が伝わってきたけれど、 もっとヒロやヒムロさんやローラや 取り巻く人たちがもっともっと食い込んできたらいいのにと物足りなさもありました。 ちなみに。 履き忘れたもう片方の靴というタイトルをもじっているブログは とても面白いです。そちらは大好き(BL感想サイト)
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