うわさの日本史 の商品レビュー
テレビ新聞もない時代だと噂が真実と思われてしまう好例。 天草四朗は情報操作で作られた救世主かも知れぬ。
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タイトルで思わず借りてしまった新書。 織田信長、武田信玄、徳川家康、天草四郎、大石内蔵助、大奥の女中、新撰組、坂本龍馬、西郷隆盛…。 世の注目を浴びる人物から生じた「うわさ」は、真実味を帯びて広まり、時として歴史を大きく動かす。 という観点から、「うわさ」が与えた影響、またその「...
タイトルで思わず借りてしまった新書。 織田信長、武田信玄、徳川家康、天草四郎、大石内蔵助、大奥の女中、新撰組、坂本龍馬、西郷隆盛…。 世の注目を浴びる人物から生じた「うわさ」は、真実味を帯びて広まり、時として歴史を大きく動かす。 という観点から、「うわさ」が与えた影響、またその「うわさ」の真実を読み解いた一冊。 なかなか読みやすく面白く、サラッと読むのによい一冊だった。 信長が髑髏で酒を飲んだのは、相手の名誉をたたえるためだったとか、 武田信玄はもともと強かったのではなく過酷な境遇のなかで情報戦を有利にし騎馬軍団を有利にしたとか 天草四郎は豊臣の血筋だとか、 参加したのはキリシタンだけでなく豊臣方の浪人だったとか 大石内蔵助はたんなる能無しで、忠臣蔵は美談で現実とは違うとか、 ほかにもいろいろいろイメージとは違う真実が書かれていた。 いかにイメージや噂の影響力が大きいか。 とくに確実な資料がない時代はうわさが真実になってしまうんだろうな。 久しぶりに面白い歴史系本でした。
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