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“新パパイラスの舟"と21の短篇 の商品レビュー

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2010/12/22

とんでもない情報量に圧倒される労作である。 1973 年~1975 年に「ハヤカワ・ミステリマガジン」に、 毎月掲載されたエッセイ「新パバイラスの船」。 これは毎回テーマ毎に短編の架空アンソロジーを編んだもの。 その 24 章をベースに、各章毎に校訂版の注記、 エッセイ中の言及作...

とんでもない情報量に圧倒される労作である。 1973 年~1975 年に「ハヤカワ・ミステリマガジン」に、 毎月掲載されたエッセイ「新パバイラスの船」。 これは毎回テーマ毎に短編の架空アンソロジーを編んだもの。 その 24 章をベースに、各章毎に校訂版の注記、 エッセイ中の言及作品リスト(これが膨大な数、 初訳のみならず再録データも追加されている)、今回用のあとがき、 ここまでが前座で、真打の各テーマにふさわしい短編小説が 1 篇ずつ収録されている。 こんな苦行としか思えない本を出すなんて、小鷹信光氏は究極のオタクである。

Posted byブクログ