「日本の住宅」という実験 の商品レビュー
日本の環境共生住宅は、藤井厚二から始まっていると理解した。今でいうパッシブ建築の原点に聴竹居があり、1920年代、まだ西洋文化の普及が浅い時代に、床座と椅子座の住文化を融合する配慮をしているところに驚いた。昔の日本の住宅は、浴室とトイレが現代のように近くはなく、敢えて離した間取り...
日本の環境共生住宅は、藤井厚二から始まっていると理解した。今でいうパッシブ建築の原点に聴竹居があり、1920年代、まだ西洋文化の普及が浅い時代に、床座と椅子座の住文化を融合する配慮をしているところに驚いた。昔の日本の住宅は、浴室とトイレが現代のように近くはなく、敢えて離した間取りにしている点も初めて知った。
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[ 内容 ] 一九二〇年代、今から八〇年以上も前にエコロジカルな実験住宅を繰り返し試行した一人の建築家がいた。 その名は藤井厚二。 日本の気候風土に適合した住宅とはどのような住宅か、畳と椅子の空間はどうしたら合理的に融合できるのか、日本の自然素材をこれからの住宅にいかに取り入れる...
[ 内容 ] 一九二〇年代、今から八〇年以上も前にエコロジカルな実験住宅を繰り返し試行した一人の建築家がいた。 その名は藤井厚二。 日本の気候風土に適合した住宅とはどのような住宅か、畳と椅子の空間はどうしたら合理的に融合できるのか、日本の自然素材をこれからの住宅にいかに取り入れるか。 西洋化一辺倒の時代思潮のなかにあって、藤井が追い求めた「我国固有の環境に調和し、その生活に適応すべき日本文化住宅」は、まさに現代住宅の課題として我々の前にある。 藤井厚二の「日本の住宅」という実験から学ぶものは何か。 [ 目次 ] 第1章 日本の住宅をめざして(藤井厚二の生涯;時代背景;藤井はなぜ忘れられたのか;実験住宅) 第2章 日本の風土に適合した住宅(夏が厳しい日本の気候;環境共生住宅をどうつくるか;聴竹居に見る環境共生住宅;その他の住宅に見る環境共生手法;藤井の環境共生手法その後) 第3章 畳と椅子の融合(家族本位の合理的な平面;イス座とユカ座の融合;造りつけ家具;独立家具) 第4章 和風材料による内装(和風デザインの尊重;和風材料による内装;照明器具と天井でっザイン;藤井厚ニの今日的意義) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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