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正しい戦争と不正な戦争 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2019/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ユス・アド・ペルムとユス・イン・ベロ。 ユス・アド・ベルム 戦争を行うにあたって、国家が持つ理由付け。 ユス・イン・ベロ 戦争手段において用いる事のできる正しい手段とは何か? 僕は、かねてより、戦争においても、行っていい手段と人間として許されざる手段があると考える。 このユス・アド・ベルムについては、その正しさを判定するのは、困難に感じる。 が、ユス・イン・ベロについては、国際法で制定する事は、簡単なように思える。 戦争好きの大国・アメリカが、存在したとしてもだ。 現実には、そうならない。 また、正しい戦争には、何を行ってもよいというような風潮、もしくは、両者を混同した意見が大多数である。 「戦争を起こさないようにしよう。」という運動も、それはそれで立派かも知れない。 しかし、そういう運動を行っていれば、戦争は、起こらない、若しくは、戦争が起こるということを思考の範疇に入れないというのは、如何なものだろうか。 アカデミズムが、こういう提起をしているのに、それが広まらない、それを前提とできない世界に徒労感を感じぜずにはいられない。 そう、現代世界は、何をやっても無駄。

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2013/11/21

学生時代、平和学の講義でテキストとして使用。 法的側面のみで戦争の正当性、不当性を決める国際社会に 道徳的に切り込みを入れる古典書。 ウォルツァーの主張に同調できる章もあれば ゲリラ戦や交戦法規など素直に頷けない章もあったが 本書を通してウォルツァーと対話できたのは学生...

学生時代、平和学の講義でテキストとして使用。 法的側面のみで戦争の正当性、不当性を決める国際社会に 道徳的に切り込みを入れる古典書。 ウォルツァーの主張に同調できる章もあれば ゲリラ戦や交戦法規など素直に頷けない章もあったが 本書を通してウォルツァーと対話できたのは学生時代の私にとって とても有意義なものだった。

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2011/11/30

正義の介入というのは非常に難しい問題。 介入は基本的に単独で行う。 リビアの問題は、国内問題なのか?対外脅威は過去にはあったが、カダフィは2003年のイラク戦争後は非常におとなしかった。 北朝鮮には介入されるべき要素はたくさんある。 ルーマニアのチャウシェスク処刑の原因になった大...

正義の介入というのは非常に難しい問題。 介入は基本的に単独で行う。 リビアの問題は、国内問題なのか?対外脅威は過去にはあったが、カダフィは2003年のイラク戦争後は非常におとなしかった。 北朝鮮には介入されるべき要素はたくさんある。 ルーマニアのチャウシェスク処刑の原因になった大虐殺も、ルーマニア人によるでっち上げという説もある。 アメリカは善悪で判断し、悪を退治するという理論が大好き。

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2012/03/28

戦争だからといって、何もかもが肯定されるわけではない。目的は手段を全肯定しないのです。現代にあって再評価されている正戦論について、軍事的リアリズムと人道的要求のせめぎ合いの中、そのどちらにも与せず偏らず、現代の武力紛争をリアルに見つめる著者の大作。翻訳文にありがちな読みにくさも少...

戦争だからといって、何もかもが肯定されるわけではない。目的は手段を全肯定しないのです。現代にあって再評価されている正戦論について、軍事的リアリズムと人道的要求のせめぎ合いの中、そのどちらにも与せず偏らず、現代の武力紛争をリアルに見つめる著者の大作。翻訳文にありがちな読みにくさも少々あるが、現代の日本人にとってきわめて示唆に富む内容だと思う。一読をお勧めします。

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2010/08/17

一応、世界基準の理屈を知ろーと興味があって手にしました。 著者の独特な論証に慣れるまでが一苦労。翻訳本とゆーコトもあってか、日本語の文章が内容以上に難解なトコもあった。コレはボクの学が浅い故じゃけど。 補習として(コッチを先にするべきじゃったか)クラウゼヴィッツも勉強しといた方が...

一応、世界基準の理屈を知ろーと興味があって手にしました。 著者の独特な論証に慣れるまでが一苦労。翻訳本とゆーコトもあってか、日本語の文章が内容以上に難解なトコもあった。コレはボクの学が浅い故じゃけど。 補習として(コッチを先にするべきじゃったか)クラウゼヴィッツも勉強しといた方が良さそ。…って、今直ぐ読もーとは思いませんが(笑)

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